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世木ダム

 堤高35.5m
G/P 1951年 関西電力

2009.4.4見学

積み木のダム

京都の世木ダムはちょっと変わったダムです。
日吉ダムの完成により、肩までどっぷりと沈む事になったのですが、発電所への取水は現役であり、今でも立派にダムとして活躍しています。

日吉ダムに早朝到着した為、展示施設の開館までの時間、先に世木ダムを見学する事にしました。
湖畔は湖周道路が整備されていますから、世木ダムまでは迷う事は無いでしょう。

世木ダムの右岸に到着しました。路肩に寄せて車を停めます。
遊歩道の案内があり、なんと意外にも天端は立入OKの様です。

車道から縞鋼板の階段を降ります、一部急なので気を付けて。

天端は50年代初めの発電用ダムらしい、ゲート部が階段で一段上に上がる構造で、僕の好きな様式です。

雰囲気のあるコンクリート製勾欄の、黒さと痩せ具合がいい感じです。
思わずなでなですると、掌がひりひりします。子供の頃の川遊びの感触が思い出されます。

年代ものの設計の為か勾欄が低く、それとは別に一段高い手摺が新しく追加されていますが、雰囲気を壊さないよう、色などの配慮が感じられ好印象です。

元々あったゲートはラジアルゲートですね、ピアに跡が残っています。

肩まで日吉ダムの湖水に浸かったおよそ60年前のダムは、どこか遺跡の様な趣があります。
上流側の風景は当然普通なのですが、下流側が天端から見下ろして、すぐ近くに水面がある様はやはり不思議ですね。

アニメ積み木の家ならぬ、積み木のダムといった所でしょうか。
深いグリーンの湖水には、どんな思い出が沈んでいるのでしょう。

いつもこういうモノを観てしまうと空想スイッチが入って、潜水服を着て潜る妄想を繰り返して、気分が悪くなる僕だったりします。

世木ダム
★★


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天ヶ瀬ダム
堤高73m
A/FWP 1964年 近畿地方整備局

2009.2.17見学

京都のダムは、はんなりしてますわ。



天ヶ瀬ダムは京都市にある美しいドーム型アーチ式ダムである。
すぐ下流には平等院があり、琵琶湖から流れ出す唯一の河川、宇治川の水を上流の瀬田川洗堰と協力して一手に引き受けている。

クレストゲートは4門のラジアルゲート、ドーム型アーチの形状を上手く活かして、堤体正面からゲートアームの飛び出しがほとんど無い、巻上機も建屋の中に格納されクレスト部は大変すっきりとして、関西でいう「しゅっとした」ダムである。

堤体の中程にはコンジットが3門、水源が琵琶湖である為、かなり頻繁に「しゅばばばば」が見られるダムであるが、この日は放流はしていなかった。

ダム湖は近くの山中にある喜撰山ダムの揚水発電の下池としても使われている。
また、木曽川の大井ダムよりも先に、わが国で初めて大河川の本流を締め切った志津川ダムが湖底に永久保存されている。
 
右岸のインクラインに格納されている巡視艇、かわせみ号はなんとホバークラフト。
全国でもこの天ヶ瀬ダムだけではないだろうか。

左岸の管理所から狭路を伝い車でダム下まで降りると、まず右岸のクラシックな発電所建屋に目が行く。
大正13年に建てられた宇治川電気、旧志津川発電所の建物で現在は建設コンサルタント会社の水利実験室として使われている。
また、対岸の左岸にあるのが関西電力の発電所である。

大都市に近いとあって、この地を人生最後の場所に選ばれる方も多いと聞く。
まあ、それも特色と言えばそうなんだけど、なんだかなぁ。

天ヶ瀬ダム。いつか、しゅばばばばば!が観たい。
★★★
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音羽ダム
 堤高68m
G/テーリングダム 2000年(埋立開始年度) 京都市営

2009.2.17見学

最新の設備と、細心の注意。



東部山間埋立処分地 埋立用ダム。京都市の不燃物処理用のテーリングダム「音羽ダム」の正式名称である。
ダムに貯めるのは水ではなく京都市内から持ち込まれる瓦礫などの不燃物や、クリーンセンターから搬入される焼却灰などである。

音羽ダムの堤高は68m、ダム形式は重力式であるが貯水ダムと違い下流面の勾配がきつい。
上流面にも勾配がつけられ、実はこちら側の方が勾配がゆるい為、通常の重力式コンクリートダムを上下逆に設置した感じとなる。(写真は下流面である)

通常の貯水ダムにおけるカーテングラウチング等の遮水処理は、このテーリングダムでも重要な役目を持っており、埋立地からの浸透水が基礎地盤を通して下流に流れ出ない様になっている。
 
埋立地に降った雨は、ダム下の浄水場に全て集められ、完全に安全な水に生まれ変る。
 
また音羽ダムの上流には本来あった谷川を堰止め、水を埋立地を迂回させると同時に、洪水調節の役目を持つ「治水・利水ダム」と言う名前の治水利水ダムがある。
堤高35mの立派なダムで、日本ダム協会のダム便覧に掲載されても良いダムである。

今回、特別に見学許可を頂き見学させてもらったのだが、最新の技術を使い、細心の注意を払い運営されているとても良い施設だった。

音羽ダム
★★★
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