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川口ダム

堤高30m
G/P 1961年 徳島県営

2011.04.29見学


ゴールデンウィークの初日、徳島に来ています。
徳島市から国道を1時間ほど、那賀川にある川口ダムに着きました。

下流300mに架かる橋の上から観る山口ダム。
左右3門の巨大なローラーゲートの間にはどっかりと発電所が鎮座しています。

川口ダムは一風変わった発電用コンクリートダムです。



川口ダムの大きさは、堤高30m、堤頂長1825m。
写真で見るよりも、ずっと大きな迫力のあるダムです。

ローラーゲートも高さ13.8m、幅13.0mとかなり立派。



国道脇の左岸に来ました。
無骨なゲートピアがそびえています。

もの凄く男らしいダム。
その第一印象は、最後まで変わる事がありませんでした。



国道に面した一番左岸寄りのピアの側面には誇らしげに大きなプレートが嵌め込まれ、只者では無い匂いを発散しています。

これは心して見学しなくては。
何かとても偉い人の家を尋ねるような神妙な気持ちです。



ダムサイトには施設の案内板などもありますが、来客用の駐車場はありません。
案内板の付近に邪魔にならない様に駐車して天端を歩きます。

大きなピアと巻揚機の建物に囲まれた天端。
装飾の無い無機質な造形、さらには黒ずんだ表面が表情をより重厚なものにしています。



巻揚機の建物の間から下流を見ます。
ごつごつした河床に溜まった、透き通った徳島の水。

堤体の真下はコンクリートが広く平坦に打たれていました。
先端が少し高くなっていて、ゲート放流のジャンプ台になっているようです。



大きなゲートを3門ほど進むと、目の前には発電所が。



剥き出しのクレーンが天端を横切っています。
この写真だけでは、ダムの堤頂部に見えないですよね。



ダムの真ん中に発電所。
川口ダムは、四国電力ではなくて徳島県企業局の県営の発電ダムです。



案内板にあった発電所部分の図解です。
非常に面白い構造になっています。

この図で堤体のようになっている部分は取水口の断面で、ダム本体の断面形状ではありません。
天端は、発電所上にある4本の鉄塔の一番右端辺りなので、天端は橋梁のような構造になっている事が解ります。



発電所の窓を覗くと、社会科見学に来た子供たちの作品が飾ってありました。



振り返ると頭上にはメカちっくなクレーンが。
ここは正に電気の工場の中なのです。

いいなあ、あの運転台。
小さな頃から乗り物大好きだったので、40を前にしてもこういうモノはときめきます。



右岸方向から観た発電所の外観です。
すごく大きな建物です。

念を押すみたいですが、ここはダムのど真ん中。



発電所から右岸にかけての下流は、先ほどの左岸寄りと比べてオープンな感じになっていました。
下流に見える緑色の橋が、冒頭の写真を撮った橋です。



振返ってダム湖を見ます。

右岸に何かありますね・・・。



ダム本体から200~300mほど上流です。
コースターゲートを横倒しにした様な・・・・湖の水中にレールが伸びています・・・。



天端を渡って右岸に来ました。

ほぼ満水の湖水を湛える湖。
ゲート上部から低い位置にある天端通路、巨大で高いゲートピア。
ダムではなくて、もっとメカニカルな別の構築物にも感じます。



発電所部分のクローズアップ。

スクリーンと、コンクリートと、複雑な階段。
それらが水面に浮かんでいます。

何故だか、USJのウォーターワールドのアトラクションを思い出しました。
映画の「ウォーターワールド」は観ていないのですが、たぶんこんな感じの建築物が出てくるのかと勝手に妄想・・・。



てくてくと歩いて、さっき見えていた物の近くに来ました、かなり大きなものです。
制水門のような物には間違いないと思うのですが、はてさて?。



ワイヤーで水中に上げ下げできる事は理解できるのですが・・・。



レールの方向を見ると、丁度川口ダムの中心にある発電所辺りに向いているのですが・・・。

・・・・・。

いやいや、まさかねぇ?。



帰宅して地形図を見ると、右岸からダムの下流に直接送水する送水管がある事が解りました。
例の制水門(?)が送水管に関係しているかは依然不明ですが、ダム本体に関わっていると考えるよりは現実的な気もします。

それとも、ひょっとして、フロートの様になっていて、作業船で曳航して使うものなのかも?。

こういったよく解らないダム設備は、いつも自分の想像を超える代物だったりするので、ついつい突拍子もない空想をしてしまいます。

右岸のこの周辺は、湖畔沿いに公園になっていました。
ダム湖の名前はあじさい湖。



再び、ダム本体に戻って来ました。
下流方向に歩くと、ダムが良く見える場所がありました。

この手のローラーゲートと高いピアが連なるタイプのダムは、物件によっては華奢で線が細い印象のダムもあるのですが、この川口ダムに限っては非常に重厚で、厳ついコンクリートダムらしい堂々たる姿をしています。



発電所から下流の岩盤補強の表情も魅力的。
この凸凹の下流に発電所からの水の出口があります。



徳島県の県営発電所 川口ダム。
重厚なコンクリートの魅力あふれる、男らしい逸基でした。



川口ダム
★★★★


おまけ。

堤高30mのダムで、ど真ん中に発電所を造ると川口ダムの様になりますが、もっと高く、堤高70mを超えるとこんな感じになるのでしょう。
写真は群馬の薗原ダムです。




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御所池

堤高16m
G/P 1935年 御所土地改良区

2010.2.13見学

16mに感謝。


徳島県 御所池。
ダム巡りの計画を立てる時、ダム名だけで訪問地を検索していたら、てっきりアースダムと勘違いしてスルーしてしまいそうなのが、実は重力式コンクリートダムという、この御所池。
しかも、1935年という竣工は、四国4県で2番目に古いダムなのである。(一番は徳島県 明谷ダム 1931年)

場所は、宮川内ダムの貯水池に流れ込む谷川を少し遡った所にあります。
谷川に沿った細い林道は民家もなくひっそりとしていました。
やがて、流しそうめん屋へ向かう脇道があり、いかにもダムの真正面に出られそうな道ですが、その脇道はスルーします。
次の脇道を侵入すると御所池の左岸に到達です。(ダムサイトまで車で行けます)

オールドダム定番スタイルの石碑。
このタイプの石碑があると、ワクワク感2割り増し。

「御所池」とは、なんとも立派な名前ですが、宮川内ダムにも「宮」という字が使われていましたので、皇族と縁のある場所なのかもしれません。
石碑を頑張って読破したらその疑問は解けたかもしれませんが、とにかく後ろの堤体に只ならぬオーラーを感じていましたので、それ所ではありません。



そして、これが御所池の堤体。

じゃーん。
なんと、石積堤体なのでした!



天端は立入禁止。
鋼管の手摺が雰囲気です。

クレストのゲートは石積ダム定番の自然越流式のほかに、可動ゲートもあるみたいです。
それに、ちゃんと電化されている様子。

こうなると、是非とも下流面を拝みたいもの。
半ば獣道と化した歩道があったので、ざざざざっと、落葉や石ころと一緒に下流へ向かいます。



おおっ!
石積みだーっ。



巻天端からの越流も美しく、堤高16mと小柄ながら風格があります。
越流部には角落しのような板が入る感じになっています。



副ダムは、ダム本体とは違う年代のものですね。
この上は歩いて渡れるので、おかげで両岸から堤体を鑑賞できます。



ちょっと意外だったのはクレストの可動ゲート。
とても小さいながらラジアルゲートなのです。

アームの支点の華奢な感じといい、頼りなさげな巻揚ワイヤーの感じといい、竣工時のままのゲートだと思いますが、そうなると現役のラジアルゲートの中では、結構古い部類になるのかも。

とにかく、石積堤体にラジアルゲートという組み合わせがとても新鮮に感じます。



周囲は森に囲まれ、時おり鳥の声がするほかは、聞えるのは水の音だけ。
そんなひっそりとした山中に、一風変わった石積堤体がありました。

神戸の千刈、淡路の上田池、そして徳島の御所池。
ここは石積ダムのシルクロードの終着点でしょうか。

堤高16mの御所池。
ダムの見学訪問先を、15m以上をダムと定義する河川法を基準としたダム便覧に頼っている為、よくぞ15mを越えていてくれましたと感謝したい。
と、同時に、15mに満たないながらも美しいダムがきっと何処かの森で、ダム愛好家が訪れるのをひっそりと待ってるかもしれない。

そんな事を思いながら、今回の四国遠征を終えました。



御所池
★★★★

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宮川内ダム

堤高36m
G/FNA 1963年 徳島県営

2010.2.13見学

上へ下へ。


夏子ダムを観た後、再び徳島自動車道を西進、隣の土成インターで降りて国道318を北進すると、宮川内ダムに到着する。



特に特徴の無い天端通路。

面白いのがクレストゲートの操作室で、ゲートピアが無く、代わりにダム本体とは完全に独立した操作橋が据付られている。



近寄ってみる。

たき火禁止です!
わざわざ注意するって事は、焚き火する人が居たのかな。

鉄骨製の操作橋の台座が、コンクリートのダム本体と完全に分離しています。



クレストは1門のローラーゲート・・・。
ん?、なんだこのゲート。

上部が越流を前提としている事もすごく特徴的ですが、変わってるのは、どうもそれだけではなさそう。



正面から観たいのですが、立入禁止エリアの都合で、このアングルからの眺めが限界。

う、うわーっ。ゲートが延びてる!。
ゲート銘板によると、「越流型二段式ローラーゲート」と言うらしい。

実際の運用方法は未確認ですが、季節ごとの制限水位に合わせた2段の自然越流式オリフィスと、非常用洪水吐としてのクレストゲートをオールインワンで兼ねているのでしょうか?。

2枚重ねのゲートなので動作範囲がコンパクトに収まり、天端レベルより下で全ての操作が行なえる所も特徴的です。
ローラーゲートに付きものの、そびえ立つピアも必要無し。
ゲートの交換などの工事は、操作橋をクレーンでごっそり撤去できる仕組みですね。



とても変わったゲートを持っていた宮川内ダム。
貯水池の右岸の谷を登った所に次の目的地、御所池があります。



宮川内ダム
★★★

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夏子ダム

堤高43.8m
G/A 1994年 徳島県営

2010.2.13見学

夏子ちゃんのスカート。


徳島自動車道を脇町インターで降りて、国道193で夏子ダムを目指す。
国道からダムへの脇道に入って、現れた建物。

これが夏子ダムの管理棟。
一見すると和風建築だが、実際はそうでもない感じ。

建物の前に矢印看板があるので見てみると・・・。



条件反射で矢印の指す方向を見てしまうけど、もちろん何もありませんでした。
あくまでも、「あっち方向ですよ」の標識なので。



管理棟付近に車を停めさせて頂いて、歩いて天端に向かいます。

途中でクランクしていますが、クレスト部分に特別なものはありません。
ごくありふれた県営ダムの天端です。



でも、この夏子ダムの凄い所はクレスト部分じゃなくて、下流面なのです。

じゃーん。
ちょっと見た事ない形状になっています。



国道に戻り、車で下流から鑑賞できる所に来ました。
いたってシンプルな自然越流の洪水吐。



でも、そこから下流は長いエプロンが伸びています。

薄いさらさら越流が、白いレース模様みたいです。
減勢のブロックも面白い形、スカートの端のフリルに見えなくもない。

白いレースのスカートが良く似合う、夏子ちゃんなのでした。



夏子ダム
★★★

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池田ダム

堤高24m
G/FNAWIP 1974年 水資源機構

2010.2.13見学

かなめ。


水資源機構の池田ダムは、上流の早明浦ダムと連携し、香川用水、吉野川北岸用水などに水を送る、まさに四国の要となる重要なダムである。
その働きぶりは、FNAWIP と、ずらりと並ぶダム目的にも伺える。

堤高はスペックとしては、たかが24mであるが、両岸まで隙間なく並ぶ巨大なローラーゲートはとても迫力があり、格好良い。



天端は車道であり通行可。
貯水池の左岸に見えるのは吉野川北岸用水の取水口。



右岸には発電所があります、今日は何かの工事が行なわれていました。
発電所脇から伸びる魚道。



青くそびえるゲートピア。

もう少し後ろから撮りたかったのですが、工事中とあって立入禁止の範囲があり下がる事が出来ませんでした。

端っこ見事にケラレてますね、すみません。



広角がダメなら望遠で。
うん、いいね〜、池田ダム。



吉野川にそって走る国道脇には展望スペースが設けてあります。
左岸の立派な管理棟は池田総合管理所です。



四国を代表する大河川 吉野川をガッツリ堰き止める姿が実に頼もしい、四国の要、池田ダムでした。

池田ダム
★★★

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