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市野萱川取水ダム

堤高25m
G/FNW 1992年 群馬県営

2011.5.21見学

道平川のボディガード。


国道254から脇道を下って行きます。
付近は車両進入禁止なので、徒歩で向かうと見えて来ました。

市野萱川取水ダムもまた、道平川ダムへ送水する取水ダムの一つです。



このダムも屋敷川取水ダムと同じで、チロリアンみたいです。



堤高は25m
他の2基の取水ダムと比べ頭一つ背が高くなっています。

アバットの表情がいい!!

取水ダム3兄弟では最もダムらしい表情。



頑丈そうな導流壁、深い減勢工。
コンパクトながら重厚なイメージ。

手の中に納まるズッシリ感は、拳銃やナイフにも似て男なら一度は惹かれる魅力と言えます。



他の兄弟と共通の下流方向の構造です。
減勢工内にも砂利が堆積しつつあります。



直下を横切る水路橋。
これは左岸側を一山越えた屋敷川取水ダムからの導流路です。

道平川ダムから遠い順に屋敷川取水ダム→市野萱川取水ダム→相沢川取水ダム、この3基の水はそれぞれの取水ダムの下流で合流し、最終的には1本の導流トンネルで道平川ダムに注がれます。



また、上流も兄弟たちと同じで堆砂で埋まっています。
四角く囲われた部分は、チロル式とは別の取水部分です。
取水部分が砂で埋もれない様に囲われているのかなと思います。



上流はこんな情景です。

堆砂の上にタイヤ跡があります。
定期的に砂出しの工事が必要そうですね。



中心のゲートの下にはチロル式のスクリーン。



チロルからの水は右岸側の導流路にパスされ・・・。



導流路への取水口で・・・・。
屋敷川取水ダムと共通の構造です。



道平川ダムを囲む3基のマッスルブラザース。
それは、道平川ダムを守る屈強なボディガードの様な3兄弟でした。




市野萱川取水ダム。
★★★


| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム群馬県 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
屋敷川取水ダム

堤高16m
G/FNW 1992年 群馬県営

2011.5.21見学

平成のチロリアン。


屋敷川取水ダムも道平川ダムへ水を送る取水ダムのひとつです。

県道から見下ろす屋敷川取水ダム。
サイズ的にはさっき観て来た相沢川取水ダムを少し縮小した感じです。



堤高16m、堤頂長49.5m。
堤頂長と同じか、それより長く下流に伸びた取水設備が特徴的です。



クレストゲートは自然越流なので、天端はいたってシンプル。
ここからは普通の橋にしか見えません。



天端中央から真下を観ます。
左右を壁に囲われた下流面と・・・。

おやっ?
珍しい、チロル式の取水口ですね。



右岸から下流側へ周って来ました。
ちょっと三瀬谷ダム風の減勢ブロックが並ぶ減勢工。

ダム本体はサイズが異なる3門のゲートが開いています。

センターのゲートと左岸のゲートの高さが異様に異なっています。
この屋敷川取水ダムを含め3基の取水ダムは道平川ダムに付随する設備なので、ダム目的は道平川ダムにならいFNWとなっていますが、ひょっとしてこの屋敷川取水ダムは、単独でも洪水調節を行なう事のできるのかも?。



例のチロル式取水口は、センターのゲートにあります。
増水時の石や流木混じりの激流でも耐える事の出来るタフな取水口、それがチロル式です。

このチロル式取水口で取られた水は・・・。



右岸の細い導水路に送られ・・・。



道平川ダムへの送水口から導水トンネルに向かいます。



同じ部分を天端から観た所です。



堆砂で埋まる上流側。
相沢川取水ダムと同じで貯水池と呼べるものではありません。

右岸の取水部分は上まで高くゲージで囲われていて水位の上昇が激しい事を伺わせます。

このダムも戦うダムの一員みたいです。



屋敷川取水ダム
★★

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相沢川取水ダム

堤高16.5m
G/FNW 1992年 群馬県営

2011.5.21見学

戦うリトルマッスル。


道平川ダムからひとつ西の谷にあるのが相沢川取水ダムです。
道平川ダムに水を送っている3基の取水ダムで、最も道平川ダムに近い位置にあります。



堤高16.5m、堤頂長64.5mとサイズ的にはコンパクト。

しかも導流壁から連続する高い減勢工の壁の高さまで盛土で埋め戻されているので、一見するとアンダー15mの取水堰堤くらいにしか見えません。

でも、ギュッと凝縮したような構造は濃厚な味があります。



天端から下流側。
右岸側の壁に囲まれた部分は道平川ダムへの取水口です。
左岸側の狭い部分が下流への減勢工。



上流はこんな感じで貯水池と呼べるほどの物はありません。
取水ダムなので、これで問題ありません。



出水時には結構な水量になるのかも。
じわじわと押し寄せてきている堆砂に威圧感を感じます。

水がとても澄んでいて綺麗なのも印象的。



小さなダムですが、がっしりと頑丈な造りは戦う堤体の迫力があります。

中学の時、新田絵里をこよなく愛する筋トレマニアのW君と言う友達が居ました。
家に遊びに行くと、リンゴを握力だけで真っ二つに割り、分けてくれたものです。
成長期に筋トレをし過ぎると、骨の成長が筋肉に阻まれ身長が伸びないそうです。
W君もマッスルボディと引き換えに中2で身長が止まっていました。

夕暮れ時のダムサイトで、ふとW君を思い出してしまう。
そんなリトルマッスルな相沢川取水ダムでした。



相沢川取水ダム
★★

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道平川ダム

堤高70m
G/FNW 1992年 群馬県営

2011.5.21見学

LOVE.群馬。


道平川ダムは1992年に完成した群馬県営の多目的ダムです。

堤高70m、堤頂長300m、とキリの良いスペック。
広い胸板が男らしく堂々とした姿です。



ダムサイトにあるダムの概要を説明した展示物。

道平川ダムは、ダムの位置する道平川とは別に、隣接する3河川の取水ダムからも集水しています。
一番近い相沢川取水ダム、時計周りに市野萱川取水ダム、屋敷川取水ダムの順。



道平ダムと3基の取水ダム達には、それぞれダムカードが発行されています。

以前、霧積ダムの管理所でダムカードを頂いた時に、

「お兄さん、ダムカード集めてるの?」
「群馬にはいい所あるよ」
「1箇所で4枚も集まるよ」

と、何故か如何わしい品の密売風に教えて頂いたのがこのダムでした。

但し、本日は曜日の都合でゲットならず。残念。



クレストは自然越流の洪水吐が並ぶ県営ダムのスタンダードなスタイル。

エレベータ塔の壁面に何かありますね。
馬?
群馬だから馬??

地元密着タイプの県営ダムです。



天端を散策します。
広い両岸の堤止導流壁からぎゅっとセンターにまとめられた減勢池。



「水と緑と太陽のくに 群馬県」

その下の植え込み・・・これ、群馬県ですよね?
(前橋辺りの南部はちょっと枯れてますが・・)



天端から下流の眺めです。
集落の外れの山間に建設されました。



ダム湖は荒船湖と名付けられています。
道平川の直接流域よりも、3箇所の取水ダムの間接流域の方が大きいのが特徴です。



天端は車両通行禁止。
湖畔には公園も整備され人気があるみたいです。天端も散策する方がチラホラと。

デートにもいいのかな?

「今、今、手握れっ!」

っと、ファインダー越しに念力を送りましたが・・・。

ダムと人物を素敵に撮られる愛好家が居ます。いつも写真を拝見して、そんな写真を撮ってみたいと思うのですが、なかなか難しいですね。



ダムを渡った左岸に管理所。
その先のトンネルは一つ西の谷筋にある相沢川取水ダムへの近道です。



だいぶ太陽が低くなって来ました。
折角なので超特急で3基の取水ダムも行ってみます。



道平川ダム
★★★

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さらに、ひと休み。

ダムねた。ひき続き今しばらくお待ちください。

日本ノ皆サン、ハジメマシテ。
レディ・ガガ デス。

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ひと休み。

只今本業多忙につき、ダムレポート制作滞り中。
少々お待ち下さい。

あわてない あわてない、ひと休み ひと休み。


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真壁ダム

堤高26.1m
G/P 1928年 東京電力

2011.5.21見学


秘密の要塞。


鍛冶屋沢ダムを観た後、やって来たのが真壁ダムです。

ずっと以前から気になっていたダムなのですが、何故かチャンスに恵まれず今まで未踏となっていました。

堤体の中央辺り、ダム碑や慰霊碑があったのでこの辺りが真壁ダムの中心かと思います。植栽で庭になっていたと思うのですが雑草に占拠されていました。



煙突の様な謎の設備。
堤体の貯水池側に取水設備がある場所なので、たぶん水圧鉄管のエアー抜き?。

脇の階段は登りきった所にフェンスなので、ちょっとだけ上がってみました。




階段から左岸方面・・・。


長ーーーい!

そう、真壁ダムは堤高は26mと高いダムではありませんが、堤頂長はなんと535.6mにも及び、とんでもなく長い長いコンクリートダムなのです。


竣工は古く1928年まで遡ります。

そんな時代に築かれながらも、日本のコンクリートダムの中では未だにベスト5に入る堤頂長を誇っています。
(フィル複合は除く、1位は下久保ダムの600m。真壁は有峯よりも長く、弥栄よりもちょっとだけ短い)




付近にあった案内看板です。

南北に異様とも思える長さの真壁ダム。


この図面を観て、腰を抜かしそうになりました。(本年度最高の驚きかも?)


そして、その長さと共にこの真壁ダムの特徴となっているのは、
下流面の多くは盛土に埋め戻され、堤体の全容はだれも観る事が出来ないというミステリアスな構造です。
(基盤に深く入った遮水壁も特徴的)




縦断面図の薄いグレー部分が地表から出ている部分、

その下の少し濃いグレーは地中なので、ほとんど埋まっているといった感じです。


それにしても長く複雑な監査廊です。

行けるなら見学してみたい監査廊ランキング1位に認定。




長い堤体の2箇所に、この様に大きく堤体が露出した部分があります。
これは右岸寄りの露出場所です。

真壁ダム周辺の地形からすると、元々この場所にはそんなに大きな河川は無く、何も無い所に築いたダムである事が推測されます。

ダム建設の為にはまず、地表の土壌を掘り起こし、堅い地盤を露わにしてから重力式コンクリートの堤体が築かれました。


ダム自体はそれで完成ですが、地盤まで掘り起こしたので下流側は堤体に沿って長い窪地になっていたと思います。

で、そのままでは雨水が溜って都合が悪いので残土で埋め戻した・・・。

と、いう成立ちなのではないかと推測します。


この、写真の部分は堤体下部に監査廊の入口がある為、埋め戻す事が出来ず窪地のまま残されたのだと思いました。




長い堤体に沿って歩いて右岸端に来ました。

ダムの端っこは随分そっけ無い感じ。




フェンス越しに見る真壁ダムの天端。

向こう岸は遠すぎて見えません。




貯水池側の欄干は鋳物の柱が視界の先までずらっと並んでいます。500mを越える長い堤体なので、1mの間隔を取ってもその数500本以上です。

真壁オリジナルの型を作っても十分採算が合う・・・。

と、言うか鋳物で量産しないととても追いつかない数です。




柱のひとつひとつにマークが入っていました。

何処のマークでしょうか?。

関東水力発電?




フェンスから少し離れて撮影。

堤体から突き出ているのは発電所に水を送る取水設備です。



広い空が広がる真壁ダムの調整池。

右岸には公園があり、子供たちの明るい声が聞こえてきます。




次に、右岸から左岸に向けて散策します。

この辺りも比較的露出してるなあ〜なんて観ながら歩くと・・・。




クレスト辺りに不思議な模様を見つけました。


白と黒のゼブラ模様・・・

最初は天端からの雨だれかと思いましたが良く観ると明らかに人為的にペイントされた物に見えます。


迷彩塗装!?


以前、戦前のダムの中には堤体に迷彩塗装を施したものがあると、何処かで読んだ事があります。

真壁ダムは戦前のダムで、尚且つこのダムで発電された電気は、近くの火薬工場にも送電されていたという事を思い出しました。




天端近くまで埋め戻された辺りにも、ゼブラ塗装が残っていました。

明らかに刷毛で描かれた感じ、天端の隅が雨を避けペイントが剥げる事なく残っている様です。


「迷彩を施したダムを発見か!」


これは世紀の大発見と喜び勇んで、親しいダム仲間に連絡したところ、


「迷彩模様ではなくて、注意喚起のトラ模様なのではないか?」との回答。


落ち着いて考えると、発電設備を攻撃するなら、発電所建屋、サージタンク、水圧鉄管・・・もっと有効な攻撃目標はいくらでもあるので、わざわざコンクリートのダムを爆撃するまでもなく・・・。納得。


(何処か読んだ迷彩ダムは、海岸沿いにある町外れのダムなので、米軍機が位置確認に利用しない為の迷彩塗装なのかも・・・)




バケットカーブから下が埋まっている不思議な光景。

堤体を埋めた盛土の上は沢山の松の木が植えられ、長い年月を経て立派な林に成長しています。




そんな松の木達も、立派な施設の一員なのか、1本1本識別され、害虫の消毒記録などが添付されています。




楽しい発見や妄想を膨らませつつ、ようやく左岸近くまで来ました。

これまた個性的な余水吐です。




端の大きな2門は排砂ゲート風ですが、取水設備から遠く真意は不明。

階段状のスロープの上に小さな角落としが入った越流ゲートが並びます。

今でこそ少し珍しい小さなゲートですが、当時としてはよくあるタイプだったのではと思います(現存しているのが珍しい)




フェンス越しに違うアングルから。

余水吐はちょうど堤体が折れた所にあります。




湖の対岸を観ると、遠くに流れ込みが見えました。
真壁ダムの水は利根川にある綾戸ダム(堤高15m未満 取水堰堤)から送られて来ています。




再び、堤体の中央辺りに戻って来ました。
この辺りは露出が多い部分です。

下流側はずっとこんな感じでのどかな雰囲気です。
ダム施設の敷地なので家屋も建つ事が無く、竣工時の地形の起伏がそのまま残されているのかと思います。

堤体と平行に赤い鉄橋が見えます。



すごく立派な鉄橋。
真っ赤な塗装も鮮やかでよく目立っています。

これはいったい何の橋かと思えば・・・。



実は水路橋なのでした。

これも発電所に関係する水か?

と、一瞬思いましたが、正体は水資源機構の群馬用水でした。
この部分は、赤城幹線の真壁第一開水路と呼ばれる部分です。

でも、この用水、ダムに全く関係ないかと思えば、奈良俣ダム、矢木沢ダムから流れて来た水なんだそうです。

あの奈良俣・矢木沢ですよ!
ダムマニア的に、一流ブランド水ですよ!



さてさて、真壁ダムの堤体の長さの様に、まだまだ今回のレポは続きます。
実はまだ、真壁ダムの魅力の半分までしか紹介していません。

残り半分はと言うと・・・。

下流の遠くに巨大な丸い塔が見えます。
真壁ダムから水を送っている佐久発電所のサージタンクです。



真壁ダムからサージタンクに向けて移動します。

畑や住宅地の中にある盛土の土手に登って、そのまま歩いて行くと・・・。



土手の端まで来たらそこから先は・・・・!

!!!

ダムからサージタンクまでおよそ1.3km。
極太の水圧鉄管が、ずばーーっ!と、伸びているのです!



デミオ号と比べてこの驚きの太さ。

水圧鉄管は、畑と住宅地のど真ん中を縦断しています。
なので、数百メートル於きに水圧鉄管の下を潜って横断できる道が付いています。



ごく普通の庭先に延びる極太鉄管。

1920年代の建設なので、当時は今ほど住宅も無かったと思います。
宅地の中に水圧鉄管があるのではなくて、家々は後から建てられたのかと。



ありふれた普通の風景と、巨大建造物のコンビネーション。
アニメ風と言うか、日本的と言うか。



サージタンクの所に来ました。
高さ75m、内径12.5m。この巨大なサージタンクは渋川市のランドマークとして親しまれています。

また、タンク周辺は桜の名所としても有名で、小説の舞台にもなっています。
( 「佐久発電所の桜の下で」 今井信雄 著 )

現在のタンクは昭和の終わりに建て替えられた2代目。
先代のサージタンクは、当時、世界一の高さを誇っていました。

シルバーに輝く円柱、ぐるぐる巻き付いた階段が、何処かしら女性的でエレガントな雰囲気。
真壁くんのサージタンクなので、江藤ランゼと名付けよう。(謎)



ようやく長い水圧鉄管の終点です。

佐久発電所は関東水力発電が建設。
その後日本発送電を経て、現在は東京発電の発電所となっています。



真壁ダム〜水圧鉄管〜佐久発電所の全景はこんな感じ・・・。
(日本昭和村 絵付け体験にて)



そのほとんどが盛土に覆われ、上部の一部しか地表に出ていない長大な堤体。
迷彩風の模様が残る戦前のコンクリートダムは、大海原を走るUボートをイメージさせます。

キラ星輝くスターダムが名を連ねる群馬の中では、いまひとつ目立たないダムですが、それも潜水艦らしいキャラクターと言えるでしょう。



真壁ダム
★★★★★


おまけ。

ダム左岸にある商店(廃屋)。
品ぞろえの無いタバコ自販機、公衆電話・・・。

「毎日が特売 家庭不用品・日用品・青果・鮮魚・仕出し」

家庭不用品・・・
きっと、お店が潰れたのは、家庭不用品の売れ行き不振だろうな・・・



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鍛冶屋沢ダム

堤高39.2m
G/P 1929年 東京電力

2011.5.21見学


八ッ場の森の不思議ダム。


天空の楽園、野反ダムの後はこんな場所に来ています。
とんだ茶番劇ですっかり有名になった八ッ場ダムのダムサイトです。

二年前にもこの道を通ったのですが、付替道路の工事は着々と進んでいて周辺の様子はだいぶ変わりました。




とにかく名前ばかりが有名になってしまった八ッ場ダム、完成するとこんな感じです。堤高131m、結構大きいですね。

今、自分が居る国道145号は矢印で示した位置です。




八ッ場のダムサイトの今現在の姿です。

気の早いダムマニアなら、谷に向かってこう叫ぼう。

「ダムカード下さ〜い!」



本題の鍛冶屋沢ダムは、八ッ場のダムサイトから下流におよそ2km、北側の谷を少し上った所にあります。ダムまでは少し山の中を歩くと事前情報を得ていました。


しばらくお留守番のデミオ号。

国土地理院の地形図で歩道らしき道を確認していたので、シューズを履きかえこの先は歩きです。


コンクリート舗装の坂道を登ると、その先の道は獣道のような細くて暗い歩道になりました。




落葉、倒木、・・・荒れた歩道を進みます。

電力会社のダムへの道にしては荒廃しすぎ?

でも、途切れる事なく道は続いているのでとりあえず登ってみます。


でも、そろそろ姿を見せるはずの鍛冶屋沢ダムは、一向にその姿を見せません。
とりあえずGPSで位置を確認してみよう。 (って、カーナビかよ〜笑)


あれれ?

イメージではダムの右岸に到着のはずでしたが、現在地は左岸のすぐ近くとなっています。




目を凝らして周囲の森の中を観察すると、眼下にコンクリートらしい人工物がチラリと見えました。

方角と位置からして、鍛冶屋沢ダムに関連する物かと思うのですが、現在地からそこへ行けるそうなルートは何処にもありません。


しくった!

どうやら、入山口からして間違っていたみたいです。




車まで戻って別の入山口を探します。


あ、この道じゃないかな?

国道の付替道路の高架の下に、谷に下りていく歩道を見つけました。




ビンゴ!

さっきのケモノ道と違って、断然いい道です。

何しろ、谷川沿いに伸びているので安心感が違います。




おお!なんていい感じ(笑)

向こうから恐竜が来て、鉢合わせになりそうな雰囲気。




ワクワクロードを200mも進むと、林の向こうに何やら壁が見えてきました。




来ました、鍛冶屋沢ダムです。

竣工は1929年、現在は東京電力が運用する発電用ダムです。

堤高39.2m、堤頂長90.9m。

全体にのっぺりとした姿で、余水吐などは左端に寄せてレイアウトされています。




左岸端のクレストにゲートが数門、唐突な感じで四角い口を空けています。

それに、何かとても大切な物を忘れている様な違和感・・・。

あ、導流壁が無い!何処にも無い!なんだこりゃーっ?。


しかも、その下のスカートの辺りには吐に向かって垂直に壁が立っています。

クレストゲートから出た水を、ダム下の壁で受ける??

さらに、壁の下はトンネルになっていて、水は10mくらいトンネルを通って下流の水路に向います。


なんちゅう豪快な余水吐、今まで見たことありません。

よく見ると、ダム下の壁の辺りはコンクリートが新しく見えました。

余りに水が暴れるので後から壁を建てたのか?それとも、よく壊れるのか?




その壁の辺りからクレストを見上げます。

ぽっかり空いたクレストゲート、自然越流式だと思います。

吐口辺りも巻天端風に丸くなっていないので、水は下流面に沿うことなく飛んで行きそう・・。


それと、堤体中程に複数の謎の穴が空いています。




大きな穴は放流設備かと思います。

その横にある細い穴は、その設備へ向かう点検口と推測。

上の一番小さく四角い穴は、エアー抜き?明かり窓?換気口?



さらに、下を見下ろすともう1門、これは排砂設備?。




放流水が抜けていくトンネルの上から下流の様子。

トンネルは盛り土をして造られています、あまりに放流水が暴れるので一旦トンネルを通して落ち着かせて下流へ流す・・・そんなイメージを持ちました。


トンネル下流の水路は石張りでした。

古い施設だと言うこともありますが、コンクリートよりも摩耗に強い為あえて石貼仕上げなのかも。




言葉では今一つ説明が解りづらいと思うので、絵を描いてみました。
まとめると、こんな感じです。


上の絵の撮影をして、お風呂に入って戻って来たら、うちの奥さんがスッと立ち上がり、台所の方へ消えました・・・。

・・・なんだか書き加えられてる・・・。



モ・・・・・モグタン???

ここ、ヨーロッパでも16世紀でもないんですが・・・・(汗



えーっと、

左岸辺りはごちゃごちゃしていますが、対照的に右岸はとてもすっきりした表情です。

継ぎ目ごとにカクカクと少し不器用ながら、大きくおおらかなバケットカーブです。

うん、悪くない感じっ。



ダム直下でいろいろ見た後は、もう少し歩道を進んで天端を目指します。

整備が行き届いた管理歩道、最初の道は何だったのか(疲)

黒い樹脂製のステップは、セバ谷ダムの巡視路と同じ物(セバ谷も東京電力だ)




天端に到着。

緑の中に並々と湛えた湖水。

天端及び、貯水池周辺はフェンスに囲まれています。




非常にシンプルな天端。

上流の高欄は重厚なコンクリート造りですが、下流側は簡素なパイプ製です。

余水吐辺りは向こう岸近くなので遠くてよく様子が解りませんでした。




発電所への取水は貯水池左岸にあります、さらにその少し上流には他の谷筋からの流入口もあります。




フェンスを避けて少しだけ山の斜面に登ってみました。

茂る枝で視界不良・・・。




でも、左岸端に何かまた別の物がある事を発見しました。




ここも余水吐ですね。

古いコンクリートダムにみられる横越流タイプの余水吐がある様です。


ここからの水は左岸端の溢水路を流れ、さっきのトンネルへ向うと思われます。

見れば見るほど意外な物が見つかる楽しい鍛冶屋沢ダムです。




新たな発見があったので、絵にも吐を追加しました。
(また落書き増えてるし・・・)



有名な八ッ場ダムのすぐ近くに、とても不思議なオールドダムがありました。

管理者でも徒歩でしか行く事の出来ない森の中のダムは、辺りの雑草も綺麗に処理され、現場を管理される方々の真面目さを感じつつ、ダムを後にしました。




森の中の不思議なダム。

鍛冶屋沢ダム

★★★

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野反ダム

堤高44m
R/P 1956年 東京電力

2011.5.21見学

天空の楽園。


群馬の未踏物件を巡る今回の旅。
鹿沢ダムの次に向かったのは、東電の発電用ロックフィルの野反ダムです。

2年前に来た時は、8キロ手前の白砂ダムまで来ていました。
その時は、中之条ダムを観て、最後に四万川ダムまで行きたかったので時間の都合で野反ダムは未踏となっていました。

白砂川の支流にそって国道405を登って行きます。
2年前と同じように、プイと向こうを向いて顔を見せてくれない白砂ダムです。
そんな恥ずかしがり屋の白砂ダムを後に、ぐんぐん峠道を登ります。



いつしか、道と併走していたはずの川が消え去っていました。
白砂川は利根川水系なので、水はやがて太平洋へ注ぎます。
これから向かう野反ダムは分水嶺を越え、群馬県のダムでありながら日本海側の信濃川水系のダムなのです。

道幅は広くありませんが舗装はしっかりとしていて快適な道です。
やがて森の表情が変わり、熊笹が茂り低木が目立ってきました、それは森林限界を越えた事を示しています。

短い直線の坂道を越えると、急に、ぱあーっと、視界が開けました。

わーっ!

そこに広がっていたのは、今まで見たことのない美しい高原の湖でした。
野反湖です。

快晴の大空。
標高1500m、天空の湖はまさに空に手が届きそう。
ダムの天端標高1517mは、南相木ダムが出来るまで長い間日本一でした。

長い冬から目覚めたばかりか、周辺には残雪も見えます。

今まで観て来た数百のダム湖の中で、最も美しい湖だと断言します。
ダムへの興味に関係なく、とにかく誰もが一度は訪れてほしい風景です。



ありのままの湖畔のライン。
何処までも穏やかに広がる表情は、これが人造湖だとは信じ難い本当に美しい情景です。

そんな野反湖の湖畔を目で追って、遠くを眺めると・・・。



静かな湖面の一番向こうに見えました。
小渕ダム、石淵ダムに続き、日本で3番目に古いロックフィル、野反ダムです。



湖畔の道路を滑らすようにゆっくり車を進めます。

高山植物のグリーンに、目覚めたばかりでようやく新芽が出た白樺が映えます。

そして向こうには爽やかな青空が・・・・。



・・・・青空が・・・広がっているように見えるでしょ?

実は上の写真は空を見上げて撮った写真ではなく、湖畔から湖面を見下ろした写真でした。青く見えたのは空ではなく湖面。
ちょっと騙し絵みたいな写真だけど、野反湖の美しさを感じてもらえたでしょうか?。



対岸に点々と残る雪が、湖面にオーロラのように映えていました。
グリーンの中を細く横切っているのは遊歩道でしょうか?



すっかり心が洗われ真っ白になって到着したのは、ダムサイト右岸に程近い山小屋でした。自動車はここまで。

広い駐車場には登山者の車が沢山並んでいます。
野反湖の東にある2139mの白砂山の登山口となっています



山小屋の脇からダムに接近遭遇を試みます。
残雪の斜面をスニーカーで滑りながら降りて行くと真近に姿を現しはじめました。

(この日、都心では今年初めての真夏日。松本でも30°以上を記録していました)



一直線に広がるコンクリートの斜面。

堤高44m、堤頂長152.5m。
野反ダムは、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルという貴重な型式を持っていて、1953年着手、1956年に完成しています。

このタイプはごく初期のロックフィルダムに数例採用されたのみで、10年もしないうちにゾーン型ロックフィルが現れ、直ぐに姿を消す事になります。

つい最近では、突如、苫田ダムの副ダムである苫田鞍部ダムに採用されたりしていますが、苫田鞍部ダムは、平常時では堤体のほとんどが露出した状態で、大雨で苫田ダムの水位が相当に上がら無ければ水に浸かる事が無く、非常時のみ活躍する堤防に近い働きをするものなので、少々事情が異なるような気がします。

また、このタイプのダムは、ロックフィルに分類されていますが、実際はアスファルトフェイシング(FA)に近いものと言えるでしょう。



ダムの周辺は、とても自由でのどかな雰囲気が溢れています。

野反湖は日釣券を買えば誰でも釣りを楽しめます。
ニジマスやイワナが狙えるそうで、孤高のフライマンから、日向ぼっこのファミリーまで、いろんなタイプの釣り客が居ます。

なんて観ているうちに近くの釣り人がニジマスをゲット。
(今までいろんな湖で釣り人を見たけど、実際に目の前で釣れたのは珍しい)



とてもシンプルな表情の堤体には、右岸端に余水吐が付いています。
バスタブ形の横越流でもなく、堤体に唐突に切り欠いてある独特の余水吐です。

特に規制する物も無く、もう少し近寄ってみる事にしました。



足元に注意して歩み寄ると、こんな近くまで来てしまいました。

荒くざらついた肌。
しかし、竣工年の割にコンクリートが白く見えます。
真南に向いているのでよく乾いてカビや苔が生さないのかと思います。



残雪を登って余水吐に上がってみました。
流石にここから先は立入禁止です。

余水吐の上に橋が架かっていて、丸いトンネルの先からスロープになっています。



山小屋まで戻ってダムサイトの管理道路を歩くと天端に行く事が出来ます。

洪水吐を逆方面から。
ミズバショウを思わせる柔らかなラインです(何故か仙人谷ダムにも見える・・)



右岸からの野反ダム。

荒々しいブラックロックと、中程に犬走りを持つ姿は岩手の岩洞ダムを思い出しましたが、確実に異なるのは今まで見た事の無いような急な傾斜角度でした。



崖のような急斜面。

同じ表面遮水のアスファルトフェイシングの多々良木ダムもとても斜面が急でした。この急斜面は、表面遮水型の特徴であるのかもしれません。

また、古い世代のロックフィルでは御母衣ダムなども傾斜が急です。
投石工法という点で野反と御母衣は共通点があり、そういった工法によるものかも。



模造木の手摺の下流側に比べ、異常にプリミティブな上流面の手摺。
冬季は除雪した雪を捨てれるように、ひっこ抜ける様にしてあるのかと想像・・。

それに、改めて見ると上流面もとても急角度です。

鉄筋コンクリート遮水壁の野反ダム。
上流面の様子は、バットレスダムそのものである事に気付きました。

1937年の三滝ダムを最後に日本のバットレスダムは終焉を迎えますが、20年の時を経て鉄筋コンクリート遮水壁を持つダムは、ロックフィルとして復活を遂げたと言う事でしょうか?。

遮水壁を入り組んだ梁と柱で支えるバットレスダム。
遮水壁をロック材で支える表面遮水ロックフィル。

異なるのは遮水壁をどう支えるかの違いだけです。
実は、案外近い親戚だったのかも。

(はい、いつもの妄想です)



それにしても心地よい野反湖の情景。

湖面には網端も何も有りません。



ずっと向う、はるか数キロ先まで視界を遮るものはありません。

250mm望遠で見えたのは、最初に野反湖を目にしたパーキングです。
(上から2番目の写真の撮影ポイント)



すっかり美しい景観にここが発電用ダムであった事を忘れていました。
我に返って発電用の施設を探しますが、発電所も取水設備も、それらしい物は見当たりません。

それもそのはずで、野反ダムには直接付随する発電所は持っておらず、下流数キロにある東京電力渋沢ダムの水源地が役割なのだそうです。
また、渋沢ダムへの送水も導水路ではなく、下流の天然河川に放流する事で水を送っているとの事です。

天端から真下を見ると堤体の下に放流設備があるみたいで、コンクリートで河床が保護されていました。運が良いと渋沢ダムへの放流が観られるはずですが、本日は出ていません。



ダムの下流は何処までも森が続いています。
下流500m辺りに長野との県境があり、あの辺りはもう長野県だと思います。



森林限界を超え、空に手が届きそうな天空の楽園。
そこには、日本のダム史を語る貴重なダムがありました。

四季を通じて、きっと美しい姿を魅せてくれると思います。
是非一度は訪問される事をお勧めしたい野反ダムでした。



野反ダム
★★★★★

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鹿沢ダム

堤高18.2m
E/P 1927年 東京電力

2011.5.21見学

忘れ物を巡る旅。


多くのダムを持つ群馬県。
群馬は過去何度もダム巡りに訪れていますが、その度に時間が無かったり、他のダムを優先して未踏だったりの物件が点在していました。
そんな未踏物件を繋げると、なんとなくダム巡りが出来そうなルートが浮かび上がりました。

5月のとある土曜日、そんな忘れ物を巡る旅に出かけてみました。

まず最初に来たのは嬬恋村にある鹿沢ダムです。長野との県境に近く、10kmほど西にある管平ダムまでは来た事があります。

東西に長い鹿沢ダム。まずダム本体の東の外れ(左岸側)に来ました。
辺りは広大な畑(キャベツ?)が広がり、蝶が舞う心地よいロケーションです。

鹿沢ダムはアースダムですが、東京電力の発電用のダムです。
周囲はフェンスで取り囲まれ、見学は終始フェンスの外からしかできません。



フェンス沿いに林の中を歩くと、鹿沢ダムによってできた田代湖が見えました。
周囲の標高は1.000mを超えており、高原の静かな湖となっています。



さらに松林の中を進むと、ダム本体が見えて来ました。
ここが鹿沢ダムの左岸端のようです。



真横まで来ました。
アースダムなので下流面はご覧の通り青々した下草に覆われています。

足元からずーっと先まで、田代湖に突き出した岬をも貫いて伸びる鹿沢ダム。
右目1.5、左目1.0の僕の視力の限界の先まで堤体が伸びています。



さらに、堤体は中程でカーブしており、視線を湖の対岸に移すとまだまだ長いダムが続いています。
堤頂長はなんと981.8m、とても長い長い鹿沢ダムなのです。



左岸付近は下流側から様子を伺うのは難しく、車で右岸側に移動。
ようやくアースダムらしい堤体が見えて来ました、先ほど遠目で見えていた堤体辺りです。



鹿沢ダムの堤高は18.2m。
多分右岸寄りのこの辺りが最も堤高の高い場所かと思います。
とても幅広の犬走り、この幅なら象でもハマーでも走れそうです。



坂道を登るとダムと湖が一望できる開けた場所に付きました。
遠くに見えるのは浅間山かと思います。

鹿沢ダムの竣工は古く1927年まで遡ります。
当時、なぜこんなに長い堤体を築いてまで、この地にダムを作ったのか?。
素朴な疑問が湧いてきました。

田代湖は堤高18mの貯水池としてはかなり広大で、周囲もなだらかな地形となっています。
ひょっとしたら、元々今より小さな天然湖が存在していて、それを利用し嵩上する方法で現在の田代湖が出来あがったのかも。
半ば妄想の推測ですが、関西電力大河内発電所の揚水上池である太田ダムは、既存の溜池から現在の大きな貯水池に拡張した事例もありますから、可能性としてはアリかなと思います。



関電の太田ダムの湖水は、全て揚水下池である長谷ダムから汲み上げた水です。
地形図で田代湖を見ると、湖に直接流れ込む天然の河川は無いようで、太田ダムによく似ています。

写真は近くを流れる吾妻川から人工的に導かれた水です、結構な勢いでザブザブと流れ込んでいました。
田代湖の水は全てこの水なのかもしれません。



この高原の美しい人造湖は、漁協によりワカサギの採卵が行われているそうで、日本全国で放流されるワカサギたちの故郷の一つになっています。(但し、釣りをはじめ一般人は立入厳禁です。)



フェンス伝いに散策してみます、
足元にはたんぽぽが咲いていました。



たんぽぽ伝いに少し歩くと、湖と比較してとても小さな余水吐がありました。
湖の流入が人工的に調節できるのであれば、余水吐もこの程度で十分なのかと思います。



この鹿沢ダムの特徴として避けて通れないのは、堤体内にコンクリート製遮水壁を持つ、少し変わったアースダムと言う特徴です。

写真は再び左岸端からの様子です。
左から土盛りの堤体、切り立った薄いコンクリートの壁、緩い斜面のコンクリートという構成です。
よく見ると、コンクリートの斜面と湖面の間に再び土壌の部分も見えます。

堤体内に遮水壁と聞くと、外部からは見えないとイメージしていたのですが、この緩いコンクリートのスロープこそ遮水壁そのものなのかもしれません。
(↑ これは妄想でした、実際の遮水壁は見えているコンクリートとは別に、ちゃんと堤体内にあるとの事です 2011.9.13 加筆)

浅間山が近く、周辺は火山性土壌の為、現地の土質材料では遮水性に不足があり、コンクリートの遮水壁が採用されたのかもしれません(2011.9.13 加筆)



高原の心地よい風と暖かい日差し。

1926年に造られた古くて長い発電用アースダム。
一風変わった不思議なダムは、すっかり周辺の景観の一部に溶け込んで見えました。



鹿沢ダム
★★★

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