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加治川治水ダム

堤高106.5m
G/F 1974年 新潟県営

2012.10.08見学

二つの幸せ。


内の倉ダムから加治川本流を上流へ進みます。
途中、1915年竣工という古い飯豊川第一ダムを探しましたが見つける事が出来ず、とりあえず先にさらに上流の加治川治水ダムを訪れる事にしました。

内の倉ダムからおよそ10km、
目の前に巨大なコンクリートの壁が現れました!!加治川治水ダムです!。

加治川治水ダムはその名の通り、洪水から下流を守る為に建設された治水専用の巨大要塞です。

IMGP9591.JPG

クレストの真っ赤なゲート、1門ながらかなり大きなラジアルゲートです。
脇に青いドアーが見えます、比較してゲートの大きさがよく解ると思います。

IMGP9595.JPG

その下には2門のコンジット、
加治川治水ダムには、他に放流バルブ(ハウエルバンガー)も持っています。

伸び伸びとした感じのゲートレイアウトに、堤体の巨大さが覗えます。

IMGP9593.JPG

右岸の道を登ります。
堤高106.5m、堤頂長285.5m.

ゲートやエレベータシャフトが中心に集中し、取水設備も無いので、ゲートから両岸にかけては非常にすっきり。

IMGP9597.JPG

とにかく、堤体がでっかく広い。
堤体の中心と岸際で天気が異なるくらい広い!。

IMGP9598.JPG

坂道を登ると、ちょっとお城ちっくな(?)管理所がお出迎え。
県営ダムなのでちゃんとダムカードもあります。

朗らかな職員さんと少し談笑した後、天端に向かいます。

IMGP9622.JPG

天端は徒歩であれば入る事が出来ます。

IMGP9603.JPG

天端に入って、いきなり目を奪われたのは貯水池の中にある綺麗な芝生広場でした。

治水専用ダムなので、水はほとんど貯められていません。
荒涼な湖底が広がっているものだと想像していたので、こんな綺麗な公園がある事に驚いてしまいました。

(横にダム湖があるのに、公園内にも池があるという不思議&贅沢感!)

IMGP9605.JPG

望遠レンズにチェンジ。
おお〜、なんだか楽しそう。

後で行ってみよう!

IMGP9606.JPG

変わってこちらは天端から下流の眺めです。
険しい山の表情。

IMGP9614.JPG

クレストゲートから直下を見下ろします。
さすがに100m級!迫力が違います。

治水専用ダムですが、最近の治水専用のような「穴あきダム」ではありません。
基本、流入はそのまま下流にスルーさせますが、放流は管理用(だと思われる)のダム式発電所を通して放流しているそうです。
発電所停止時や、発電を上回る流入がある時には放流バルブが使われています。

IMGP9611.JPG

左岸まで来ました。
堂々たる姿です。

こりゃー新潟県随一のコンクリートダムだな〜と、思いましたが、新潟には巨獣奥只見や、ギガント奥三面などがあると直ぐに思い出しました。

少し不運な加治川治水ダムです。

IMGP9615.JPG

でもこの迫力は奥只見や奥三面にも負けていません!

湖水を貯めていないので、上流面の断崖絶壁感はハンパじゃないです。
治水専用なので、取水設備などの構造物が無い事も迫力に拍車をかけていると思います。

迫力ターボ・フルブースト!!

IMGP9620.JPG

そしてさらに凄いのは、堤体の迫力に対して、のんびりムード漂う貯水池内の物凄いギャップ感。

100m級の深いダム湖の中のパラダイス?
堤体は砦のようでもあり、キングコングの原住民の集落とか、進撃の巨人の街を思い出しました。

IMGP9618.JPG

天端を見学した後、早速ダム湖内の公園に降りてみました。

おお〜!!

凄い光景です。
普通のダムだと、建設中の湛水前じゃないと見れない光景です。

IMGP9627.JPG

小さな駐車場は既に満車状態。
止めれなかった車が路肩に並ぶ盛況ぶり。

IMGP9629.JPG

わわわ〜!っと、思わず芝生の上を堤体に向かって走ってました。
(ひょっとして本当にわわわ〜って声出てたかも 笑)

広い芝生広場と巨大ダム。
ダムが目の前に見えているけど、思ったより距離があって、四十過ぎのおじさんは途中で息が切れてしまいました。

IMGP9632.JPG

息を切らして上を見上げると、青ぃ秋空の下に網端が見えました。

うわ〜凄いな〜、網端があんな高い所にあるよ〜。
今、自分が居る所がダム湖の底だという不思議感覚。

IMGP9637.JPG

天端レベルの車道から網端のフロートが垂れていました。
出番の無い事が幸せという、少し変った加治川治水の網端です。

IMGP9639.JPG

さすがに堤体直下は安全面もあり無理でしたが、ここまで近寄れたら大満足です。
超広角レンズに替えましたが近すぎて入りきらず後ろに後すざり・・・。

IMGP9644.JPG

今回の訪問の為に、これだけエキストラを集めるのは本当に苦労しました。

いやいやいや。

各地のダムに公園あれど、これだけ盛況なダム公園はなかなかありません。
しかも、ここは新潟の深い深い山中で、展示施設無ければ、飲食店もお土産屋さんも本当に何もありません。

あるのは空と森と芝生とダムだけ。
凄い集客力!。

IMGP9656.JPG

老若男女、遊びに来ている方々もさまざま。

お弁当を広げているグループも多いですが、ぶらっと来てみましたといったカップルが一番多い気がします。

「来てみたけど何もないや、つまんないから帰えろ〜」
なんてお客さんは一人としていません。
皆さんここが目的で、何十キロも車を走らせ来られてるのかと思いました。

IMGP9657.JPG

羽越豪雨を契機に、二度と同じ災害を起さないと建設されたこのエリアの防災ダムたち。
加治川治水ダムはその中でも圧倒的な存在感を持った巨大ダムでした。

その砦のような大きなダムは、水害を恐れる事が無くなった下流の幸せと、美しい公園で余暇を楽しむ上流の幸せ、二つの幸せに囲まれ、実に頼もしい存在に見えました。

IMGP9654.JPG

加治川治水ダム
★★★★★


| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム新潟県 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2013/02/22 9:06 PM posted by: マック
おばんです〜。

お!本当に良い天気の日に訪問したんですね〜。
写りが綺麗でうらやましい〜。
昨年2回行ったんですが、1回目はまだ通行止めの5月…★2回目は夏で暑すぎました(汗)。

ここも好きなダムです♪
やはり今年も行かなきゃ!
2013/02/22 10:53 PM posted by: あつだむ宣言!
まいどです〜。

逆光だと真っ黒になってしまい、なかなかちゃんとした写真が難しかったです。
お客さんいっぱいで、すごくいい時に訪問する事が出来ました。

ダムの神に感謝です!
2013/02/25 8:57 AM posted by: 夜雀
おはようございます。
素晴らしいダム公園。
新潟県すごいです。

城塞都市感半端ない。
人がこんなに来ていてダムも幸せそう。
やっぱり長い期間雪に閉ざされるから緑と親しむ時間を大切にする風土なのかもですね。
北部欧州的感覚。

それが伝わってくるのでほんとによい写真だと思います。

行きたいけど遠いの・・。

   夜雀 拝
2013/02/25 12:28 PM posted by: あつだむ宣言!
お疲れさまです。

予想に反して(?)すごく楽しめたいいダムでした。

たぶん、訪問した季節も天候も奇跡的にいい条件が揃ったのだと思います。

最後の写真、夜雀さんにホメてもらったのでダム協会のフォトコンにも出してみました〜。
2013/04/04 2:02 PM posted by: denwaban@じむちょ(DN)
おひさしぶりです。
神戸の天王ダムみたいな不思議空間ですね。
ダム湖の幻の「箱庭」といった風情がなんとも言えません(神戸の方は荒れ気味ですが・・・)


水没しても公園の構造物が痛まないような工夫があるのか興味がそそられますね。
2013/04/04 5:39 PM posted by: あつだむ宣言!
denwabanさん、お久しぶりです。
事務長に昇進されたのですか?(笑

天王は人が沢山住んでる所にあるし、バス釣りとかも入ってますからね。

>水没しても公園の構造物が痛まないような工夫があるのか興味がそそられますね。

見たところ、全く何もありません。
それだけ余程の豪雨しゃない限り水没しないのかなと思います。
つまり、尋常じゃない豪雨でもしっかり受け止めるキャパがあるって事かなと思います。
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