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ダム巡りの秋、ダム読書の秋 (パート2)


全国のダムファンの皆様、こんにちは。
前回に引き続き、お勧めの書籍を紹介したいと思います。


いきなりですが、お勧め本の大本命がこちら。
この本を紹介したくて、この記事シリーズを書いたと言っても過言ではありません。

「コンクリートを巡る旅 -コンクリートから人への贈り物」
藤原忠司 著

定年でダム建設の仕事を辞した元ダムマンと、大学で学生にコンクリートを教える教授の二人が、全国のコンクリート製の土木遺産を巡るという、土木巡り旅の弥次さん、喜多さん的な楽しい一冊です。

サブタイトルに「コンクリートから人へ」という言葉を含んでいますが、数年前に与党となった某政党が、当初鳴り物入りで掲げたキーワードでもあります。
本書では、その言葉を「コンクリートから人への贈り物」ともじり、コンクリートと言う素材が、誕生から現在まで社会に果してきた役割や効果、また文化性など多岐にわたり考察しています。

ダムの中で本書に登場するのは、日本最初のダムとして布引五本松ダムと、RCD初号基の島地川ダムの2基ですが、当時の時代背景や技術者たちのエピソードが満載で、オールドコンクリート好きにはたまらない内容となっています。

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コンクリートを巡る旅と並び、旅情に満ちた一冊。

「セピア色の吉野川 人と風景・定点観測50年」
島内英祐 著

四国山中、長沢ダム上流を源に徳島を経て海へと注ぐ吉野川、その流域の風景や人や暮らしぶりを50年に渡り定点から撮影し、緻密に取材した一冊、味わい深い表紙の写真に痺れます。

長沢ダム、大橋ダム、高藪取水堰堤、そして早明浦ダムなどが登場します。
高藪取水堰堤右岸のお宅の人も登場。(現地に行った事のある人なら分かりますよね)

オールドダム、そして吉野川ファンは必見です。

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ちょっと志向を変えて、こんな本はどうでしょうか?

「ダム風土記」
毎日新聞社 著

昭和38年発行の古書ですが、毎日新聞社が電源開発のダムの素晴らしさをガイドすると言う、今ではちょっとありえない(笑)内容となっています。

高度成長の真っただ中、ダムが(たぶん)現在よりも光り輝いていた時代に書かれた本で、観光ガイドとしてのダム紹介本と言う、時代を先取りした先見性ある一冊です。

小柄ながらも最新の発電所を持つ平鍋ダムを、「小型戦艦ビスマルク号」に例えるなど、ダムを紹介するその視点は明らかに現在のダムマニアと同じ目線で書かれていて、史上初のダムマニア本と言えるイカした内容となっています。

表紙は竣工からわずか10年の真新しい石淵ダムです、泣かせるぜ。

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ちょっとジャンルは異なりますが・・・。

「軍艦島 海上産業都市に住む」
伊藤千行 阿久井喜孝 著

そもそも僕のダムファン歴は、以前から興味のあった軍艦島の本を漁っていて、偶然、萩原さんの写真集「ダム DAM」に出会った事から始まります。

軍艦島関連の書籍は「軍艦島 全景」に代表される廃墟としてのビジュアル面を押し出した本が多いのですが、お勧めのこの本は、当時の島民の日常風景の貴重な写真が満載で、人と活気に溢れた活きた軍艦島を知る事が出来る貴重な一冊です。

廃墟本の軍艦島も良いですが、かつての人が暮らしていた軍艦島を知る事で、廃墟としての美しさがより一層輝く事と思います。

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ダムから脱線ついでに橋なんてどうでしょうか?

「橋を見に行こう 伝えたい日本の橋」
「石橋 伝えたい日本の橋」
平野暉雄 著

橋もダムと同じ「水もの系」土木なので、共通するものを感じます。
特に石張堰堤ファンなら、石橋は堰堤の遠い親類といった感じじゃないかと思います。

ダム巡りはおのずと河川に沿って走る事が多いので、たまに「おっ、なんて趣きのある橋なんだ」なんて橋に出くわす事もあります。
現地ではスルーしても、気になって帰宅後に調べてみると、それは貴重な橋だったり、凄い文化財だったりして、「ああ、ちゃんと車を停めて観ておけばよかった」なんて後悔する事も・・・。

なので軽〜く本書で予習をしてから、ダム巡りに行くのも良いかと思います。

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以上、気になる本はあったでしょうか?

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