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有峰ダムと、おおかみこどもの「花の家」。

8月4日土曜日、今年も行って来ました有峰森林文化村祭!
これに行かないと夏が来た気がしません。

いつみても美しく、そしてかっこいい有峰ダム。
やっぱり、有峰は黒部や高瀬と並び、僕の中では別格の存在です。
(あと、小牧と大井、うーん、高根第一も別格かな・・・)

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森林文化祭のイベントとして毎年実施される有峰ダム見学、もちろん参加!。

見上げる有峰ダムの雄姿、快晴の青空とギラギラ太陽。
夏だ!夏だ!有峰の夏だ〜!!

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いつもは岐阜県側から有峰に来て、Uターンして帰るのですが、今日は珍しく富山周りで帰る事にしました。

先週、娘と観に行ったアニメ映画 「おおかみこどもの雨と雪」

とても素晴らしい作品でした。
アニメ映画だとか、実写だとか、そんな事はもう関係ないんじゃない?。
そう思える、純粋に映画として、とても良い作品です。

映画を観ながら気が付いたのですが、なんだか知ってる実在の風景が登場するのです。称名滝、悪城の壁、みくりが池・・・。

実は主人公の花が、ふたりのおおかみこどもと引っ越した田舎は、立山のお隣、富山県上市町がモデルなのだそうです。

しかも、「花の家」のモデルとなった古民家も実在していると言うのです!。

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その「花の家」は、上市町の何処かという事は知らされていましたが、個人所有の古民家であり、詳細な場所はずっと伏せられていたようです。

しかし、映画公開後は訪問する人も増え、「花の家」までの道がかなりの狭路と言う事で、訪問者のトラブルを未然に防止する為に、「花の家」までは徒歩、もしくはタクシーで訪問するように、上市町のホームページ上で訪問者へのお願いが告示されました。

http://www.town.kamiichi.toyama.jp/event-topics/svTopiDtl.aspx?servno=768

大岩地区の大岩川親水公園の無料駐車場です。
ここで車を停め、徒歩で向かう事にしました。
すぐ近くに有名なお寺さんがあり、お寺の駐車場に入りきらなかった車が路上駐車をしていますが、この親水公園に入れておけば安心だと思います。

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お寺さんの周囲は流しそうめんのお店もあり、とても賑わっていましたが、それを過ぎると道が細くなり、そしてとても急勾配になりました。
ダムマニアならどうって事のない道ですが、すれ違いが出来る所が無く、運転に不慣れな人がそれぞれマイカーで来たらパニックは必至です。

駐車場から「花の家」まで2kmほど、行きは延々坂道が続くので体力に自信のない人はタクシーを利用した方が良さそうです。
徒歩で向かう人は水と熊鈴をお忘れなく。

夏の太陽は杉林を貫いて容赦なく襲い掛かります。
全身からどっと汗が吹き出しました。

まいったな・・・無事辿りつけるだろうか・・・。

そう思い始めた頃、背後から1台の車がやって来て、僕の横で止まりました。
「花の家は、この道の先ですか?」
きっと車の中からそう質問される、そう思いました。

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しかし僕の予想は意外な方向に外れました。

「何処に行くの?」 運転席の老紳士が声を掛けてきました。

「映画のモデルになった古民家まで行きたいのですが・・・」

「あ、それじゃあ乗りなさい、そっちに行く所だから」

明確な場所が解らなかったので、これほど有り難い事はありません。
老紳士の親切に甘えさせて頂き、助手席に乗り込みました。

「すみません、助かりました」 
助手席で汗を拭きながらお礼を言うと、さらに予想外の展開が待っていました。

「いや、実は私、その家の持ち主なのです。」

なんと、その方は「花の家」の所有者さんだったのです。
遠方からわざわざ来られる方もいるので、仕事の合間に時間を見つけて、時々家を開けに行っているのだそうです。

「さあ、どうぞ、こちらですよ」
車を降りて所有者さんの後を付いて行きます。

目の前には映画館のスクリーンで観た、そのままの光景がありました。

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映画に登場する、まさにそのままの姿です。

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花が何度も直していた屋根です。

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高い犬走り、玄関前の石段、建具や壁のディテールも映画で観たそのものです。

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そして、家の前のT字路。
左は学校や集落へ、右は山へ。
物語の全体を象徴する大事な場所ですが、ここも映画と全く同じです。

感動。

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「どうぞ、自由に上がって観て行って下さい」
縁側の戸を開けた所有者さんが招き入れて下さいました。

玄関の中からの光景もスクリーンと全く同じです。

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さらに「花の家の冷蔵庫」から、冷たい飲み物まで頂きました。

縁側に座り、所有者さんからいろいろと話をお聞きしました。

細田守監督の事。
宮崎あおいさんが来られた時の事。

一年中やって来て、季節ごとの光の射し具合から、庭に生える草花、匂いや音まで、何度もやって来ては、つぶさに調べて行った映画スタッフの話。

「いやね、割れてる窓ガラスまで忠実に描いているんですよ」
そう言って所有者さんが静かな笑みを浮かべます。

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雨と雪が走り回っていた庭先です。
小さな花壇には、せっかくだからと所有者さんが植えた花が咲いていました。

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家の正面には上下二段の畑が。
もちろん、花が韮崎のおじさんに野菜作りを教わった畑です。

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映画の中では最初、廃屋として登場した「花の家」ですが、モデルとなったこの古民家は8年ほど前までは所有者さんの身内が実際に暮していたそうです。

「人が住まなくなると、すぐに痛んじゃうから」
空家となってからも風を通したり、屋根の雪を降ろしたり、庭を掃除したり。
所有者さんの手で大切に管理されてきた築120年という古民家は、今晩からでも住めるほど手が行き届いていて空家には思えません。

「映画では雨漏りが酷かったでしょ?でも、本当は一度も雨漏りなどはした事は無いのです」
そう言ってまた所有者さんが笑みを浮かべました。

玄関先に置いてあった訪問者のノート、縁側でゆっくり見せて頂きました。

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夏の午後、ゆっくりとした時間が流れています。

手入れの行き届いた古民家は、どの部屋も今でも誰か暮しているような空気です。

学校は夏休みなので、ひょっとしたら雪が帰ってきているかな?
花は留守だけど、今日も仕事だろうか?

そんな想像をすると、目の前の所有者さんが花に家を貸した大家さん本人のような気分になり、現実と映画の世界の区別がまるで付かなくなりました。

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「また来てください。」

「はい、また来ます。今日は色々とありがとうございました」

1時間以上ゆっくりと過ごして「花の家」を後にしました。

その後、徒歩で車に戻り、数キロほど移動しました。
ここは「花の家」から山ひとつ越えた所。

ダムマニア的には県営の多目的ダム、上市川ダムの左岸と説明した方が解りやすい(?)と、思います。

映画を観た人ならすぐにピンと来ると思います。
韮崎家の水田です。

そして花が自転車で行き来していた道です。

※農道ですので特に朝夕は地元の方が水田の様子を観に来られます。ゴミを捨てるなどは論外ですが、迷惑駐車などもしない様にお願いします。
あぜ道は常識の範囲で、水田側の縁は壊れやすいので歩かないように。

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ちなみに、上の農道を道なりに数百メートル程下ってゆくと上市川ダムに辿り着きます。

って事は、花もこのダムを観たのでしょうか??。

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衛星写真で見ると、上市川第2ダムの近くの集落には、映画にワンカットだけ登場した(?)階段工の砂防堰堤があるようです。
近くまで行ってみたのですが堰堤付近まで近寄る道が解らず確認する事は出来ませんでした。

「おおかみこどもの雨と雪」はとても素晴らしい作品です。
そして、モデルとなった古民家や集落もとても心地よい所でした。

公開中にもう一度映画を観に行って、そしてまた再訪したくなりました。


「花の家」の所有者さま。
本当にありがとうございました、また遊びに伺います。

※徒歩で向かわれる方へ。
現在「花の家」までは、町役場の方によって要所に映画の幟旗が立てられています。お寺さんからは道なりに延々と坂道を歩いて下さい。

道の左手の廃屋を過ぎると、消防の倉庫があります。その道向いの小道に入ると「花の家」です。


| あつだむ宣言!(清水篤) | 暮らしと生活 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2012/08/06 11:38 AM posted by: やす
はじめまして。
探してました。。。。花の家。
行っても東京からなんで無駄に走り回る事はできないから、場所のヒントを探す日々。。。
ありがとうございます。
行けそうな気になりました。
2012/08/06 12:33 PM posted by: あつだむ宣言!
やすさま、はじめまして。

詳しい場所をネット上で説明するのは賛否あると思い迷ったのですが、上市町のHPで場所が公開されたと同時に、徒歩で行って欲しいというお願いが公表されましたので、その事を広めた方が良いと思いブログにしました。
(上市町のHP内、お知らせのチラシご参照)

基本的に道なりに歩けば無事到着できます。

ひょっとして迷うかもしれない別れ道は、念の為に正しい道の方に、今から町役場の方が、映画の幟旗を立てるそうです。

道の左側にある、消防団の小さな倉庫が目印です。目印に幟旗も立っています。

道中には、劇中でスクールバスが走っていた峠道もありますよ。

大丈夫です。
必ず行けますから安心して訪問して下さい。

2012/08/07 3:12 PM posted by: Narikawa
Googleマップに「花の家」近辺の情報をまとめましたので、ご参照くださいませ。
https://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=217885158073889667576.0004c69f3c5e50bfa93de&msa=0&ll=36.687693,137.418365&spn=0.225756,0.533524
2012/08/07 5:58 PM posted by: あつだむ宣言!
Narikawaさま、はじめまして、
ありがとうございます。

昨日一日で通常の半月分のアクセスがあり、反響の大きさに正直びびっております・・・。

西種地区の砂防堰堤(川が階段状になっている)は、劇中に登場している砂防堰堤だと思うのですが、今となっては本当にそんなシーンがあったのか?定かではありません(笑)
現地に行くと、何処を見てもなんとなく登場していた風景に見えてしまうのです。

かなり忠実に描かれていますので、頑張れば韮崎家も見つかるかもしれません・・・。

いずれにしても、すぐ民家の脇を通るような狭道が多いですし、高齢者の方が多いので、周辺を車で移動される場合はくれぐれも注意が必要です。
集落内の散策には、折りたたみ自転車が良いかもしれません。

地域の繋がりが強い所だと思います。
「○○さんが映画に協力したおかげて、みんなエライ迷惑だ」
なんて事にだけは、決してならないように心がけたいです。

地元の方に道で出会ったら明るく挨拶!
これだけで与える印象が違って来ると思いますよ!。

2012/08/09 7:32 AM posted by: 葉っぱ
うわぁ~(´▽`)
いいですね!

まだ映画はみてないのでさらに見てみたくなりました(^o^)!

本は昨日買ったのですがまだ読んでないです(笑)

ありがとうございます!
2012/08/09 12:19 PM posted by: あつだむ宣言!
葉っぱさま、こんにちは。

映画を観てからでも良し、
先に古民家を観ても良し。

僕は週末にもう一度映画に行くつもりです。
2012/09/04 9:38 PM posted by: まこっちゃん
映画を見て、一度は行きたいと思いました。
教えていただきたいのですが、車では近くまで行かない方がいいようですが、バイクだとどうなんでしょうか?
近くまで行けるなら行きたいと思います^^
2012/09/05 12:31 PM posted by: あつだむ宣言!
まこっちゃんさま、はじめまして。

上市町のホームページの「お願い」が削除されたみたいですので、今現在の規制状況がどうなっているか、すいませんがよく解りません。

主に見学者の車同士による事故や渋滞を防ぐ為の措置だと思うので、バイクなら良いかもしれませんが、申し訳ありませんが、僕からは何ともお答えできません。

上市町役場にお問い合わせ頂くのが一番確実かと思います。メールを送られる場合は「企画課」充てとして送信すれば確実です。
見学に関してはウエルカムな雰囲気でしたので、きっと良い返答が頂けると思います。

もし、バイクでもご遠慮下さいとの事でしたら、ひとつ山を越えた西種地区からのルートでも行けるはずです。
こちらの道路状況の確認も兼ねて、西種ルートからの進入許可を頂くのも方法かと思います。

道自体はバイクでも何ら問題ありませんが、見通しの良くないカーブもありますから気を付けて下さいね。
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