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大野ダム

堤高37.3m
E/P 1914年 東京電力

2011.7.17見学


三保ダムの後は、山梨県に入り上野原市にある東京電力の発電用アースダム、大野ダムにやって来ました。

アースダムで発電専用という、ちょっと珍しい大野ダム、実は数少ない国指定重要文化財という名堤でもあります。
ダム本体の他に、制水門と余水路の合計3施設が八ッ沢発電所施設として指定を受けています。

ちなみにダム及び堰堤等で国指定の重文となっているのは、この八ッ沢発電所施設の他に、

・大湊堰堤
・藤倉堰堤
・丸沼ダム
・白岩砂防堰堤
・舞鶴旧鎮守府水道施設(桂取水堰堤・岸谷ダム・・等)
・布引水源地水道施設(布引五本松ダム・分水堰堤・締切堰堤・・等)
・旧美歎水源地水道施設(貯水池堰堤・・等)
・本庄水源地堰堤
・豊稔池堰堤
・白水堰堤

などとなっています。



ダムサイト左岸はパーキングと小さな公園になっています。
地元の小学生がわいわいと遊んでいました。



大野ダムの完成は古く、1914年まで遡ります。

堤高は37.3mもあり、当時としてはかなり高いダムだったと言えます。
事実、千苅ダムが出来るまで、高さ日本一のタイトルホルダーでもありました。

一番高いダムがアースダムだったなんて、なんとも時代を感じさせます。



堤体正面を見ると、摂綿篤(注1)で表面が覆われていました。
水面近くの黒い部分は、瀝青(注2)のようにも見えますが、よく解りません。

注1)セメント 注2)アスファルト
古いダムなので、漢字で書いてみました。



堤頂部は歩いて入る事が出来ます。

何段も犬走りがある堤体は、整った綺麗な正面形状をしています。
直下に平地がありますが、堤体は平地の下も続いていると思われます。



面白いのは、下流面に無数に並ぶ白い箱。
漏水計だそうです。

古いダムだけど、東京電力さんできっちり管理されています。



落ち着いた雰囲気の貯水池。
深夜から早朝にかけて水を貯め、昼間にその水を使い発電を行っています。
八ッ沢発電所は、竣工当時、東洋一の規模を誇っていました。



貯水池左岸に発電所への取水設備も見えます。



堤頂部を右岸まで歩くと、堤体の端っこに遊歩道があり、真下の平地に降りる事ができました。
下には休憩用のベンチもあります。

綺麗に草が刈られた下流面。
刈り払い機で刈られた草が茶色く枯れて、ストライプ状の模様に見えました。



この大野ダムを訪れて面白いなと思ったのは、ダム周辺の集落です。

周辺は、少し田舎の何処にでもある風景なのですが、ダムサイト左岸に酒屋さんやたばこ屋などの商店が密集していました。

ひょっとして、ダム建設に携わった労働者相手の商売から始まったお店だとしたら面白いですよね。



先程、堤頂部から観ていた取水設備に来ました。
施設周辺はフェンスに囲まれ、あまりよく見る事は出来ませんでした。



大正時代に造られた古い貯水池は、自然の池のような穏やか表情。

でも、取水口付近に浮かぶ鴨艦隊は、泳ぐ勢いほど前進していません・・・。
案外、強い勢いで取水中だったのカモ?。



大野ダム
★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム山梨県 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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