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石井ダム

堤高66.2m
G/FR 2008年 兵庫県営

2011.06.04見学

神が生れる瞬間。


2009年の秋、Dam Web Ring の第8回のオフ会として、「神鉄で行く烏原川のダムめぐり」オフが行われました。
このオフ会の模様は幹事を務められた夜雀さんが詳しくレポートされています。
http://yosuzume3.web.infoseek.co.jp/dam2/karasuhara-off/karasuhara-off_01.html

実は僕もこのオフ会に参加予定だったのですが、直前に新型インフルエンザに掛かり、数日会社を欠勤した結果、仕事の都合でドタキャンをしていました。
今日は、このオフ会のルートを独りで巡ってみようと、スタート地点である神戸電鉄鈴蘭台駅にやって来ました。

駅前のパーキングに車を入れ、線路沿いに歩いて、まずは石井ダムを目指します。
今まで無かったダム巡りのパターンに、いつもよりウキウキ度5割増し!。



線路沿いに800mほど歩くと、神鉄の線路とはお別れ。

その後は川に沿って進みます。
コンクリートに護岸された川ですが、石井ダムはこの川の下流にあります。



てくてく歩いて行くと、神鉄の車両基地がありました。
わ、なんだこの車両、すごく変わってる。



さらにその奥では、ミラーマンが洗顔中でした、ゴシゴシ。



車両基地を横目に進むとゲートが現れます。
歩行者は脇をパスして通れますが、一般車両はここまでです。



ゲートから先は住宅も無く、ダムまではハイキングルートといった感じです。

ほどなく公園が現れました。
石井ダムのインレット付近は公園が整備されています。
鈴蘭台からウォーキングしてきた人が、上半身裸でストレッチをしていました。



さらにずんずん歩くと、見えて来ました。
石井ダムです。

洪水調節を主目的としているダムなので、とても水位が低いです。



望遠で撮影。

このシンメトリーに配置された2本角は・・・。
そうか、石井ダムも天端側水路を持っているのか!

クレストの中心に2本角を生やすデザインは、宮ヶ瀬、比奈知に共通の天端側水路を持つダムの特徴です。
天端側水路に降りるエレベータ(もしくは階段室)の都合でこういう風になるのかな?と思います。



上流側のゲートは天地の薄い6門。
向こう側の放流ゲートはセンターに2門となっている様です。

丸いデザインのピアは、ゲートから堤体の一番下まで丸い柱状のデザインとなって真っ直ぐ貫かれています。
普段から水位の低いダムなので、上流面のデザインも気を配られています。


貯水池内は立入禁止です。
大雨になったらぐんぐん水位が上がりますから危険ですよ〜、という注意看板。



鈴蘭台駅からおよそ2km。
だいぶダム本体まで歩いてきました、もう少しです。



橋脚に記された満水位のマーク。
こんな高さまで水を貯めるのか!



ついにダムサイトに到着です。
お洒落な外観のダム管理所。



右岸からの石井ダム。
2008年完成の石井ダム、白いコンクリートが眩しいです。

丸いピアのデザイン、あえて横継目を強調した処理も独特です。



上流方向を観ます。
サーチャージの高さまで樹木が伐採はされていますが、緑が復活していて自然な感じです。
裸地のままだと景観を損ねる場合もあるので、あえて緑化しているのかも。



広い天端、もちろん散策自由です。
いたる所にベンチが置かれ、天端はちょっとした公園になっています。



天端の上に植え込みが・・・。

綺麗に整備されていてまるで違和感ないのですが、天端に植え込みって凄くないですか?
アベリアやコニファーなど、乾燥に強そうな植物ですが、雨水などの過剰な水の排水も必要ですよね?

ともかく、コンクリートダムの上に土があって、木が生えているのがとても斬新。



天端から下流を見ます。

スクエアな減勢工、その下流は年季の入った砂防堰堤があり、神鉄の線路が見えます。(神鉄の車窓から、ダムを真正面から観る事も出来ます)



不法投棄対策から、徒歩でしか来れない石井ダムですが、それでも沢山のお年寄りが世間話をしていました。
車で来れないので不便ですが、それが返って「隠れ家」的な散策スポットとして近隣の方には好評なのかもしれません。

時折、神鉄のガタゴトという音が聞こえますが、車の音が聞こえないだけでも、断然リラックス感が違います。



驚いたのは下流面に造られた遊歩道です。
天端からダムの下まで、堤体の表面に階段が造られています。

散策のおじさんがトコトコ降りて行きます。

こ、これはなんだか凄いぞ!!。



下流面の階段は後に置いておいて、とりあえず天端を歩いて左岸まで来ました。
とても凹凸の多い独特のデザイン。

エレベータ棟のデザインもすごく凝っています。(よくある四角柱ではない)



エッシャーの騙し絵を思わせる複雑な階段。

この写真だけではダムだと思う人は居ないんじゃないでしょうか?
ダムに係らず、こんな空間デザインって他ではちょっと観たことありません。



複雑な下流面の階段は両岸にあるのですが、左岸側は立入禁止となっています。
わくわくしながら右岸に戻り、降りてみます。

一歩一歩階段を降りる毎に表情を変化させる石井ダム。



時間を掛けてじわじわと堪能します。
下流面中程には踊り場もあります。



踊り場から見上げます。

ぐえー!
かっちょいい!!



踊り場から堤体を見上げて、何故このダムが天端側水路を採用したのか解りました。
この階段付きの下流面を造る為に、洪水吐をセンターにまとめたのではないかと思います。
(すぐ近くに天王ダムがあり、天端側水路の実績があったのも影響してる?)

さらに石井ダムは堤体内に多目的ホールを持っていて、これがダム目的のR(レクリエーション)の施設となっています。



下流面の階段は細かく踊り場や切替しがあり、とても変化に富んでいます。
設計者以外に、明らかにデザイナーの参画を感じます。



超至近距離から見上げる石井ダム。
階段を一番下まで降りる頃には、僕はすっかりこの石井ダムに惚れていました。

神殿のように神々しさまで感じる姿は、もはや信仰の対象です。

神様ーーーーーっ!



ダムの直下にあった禁止事項の看板です。

それによると、カメラ小僧のように真下からローアングルを狙ったり、
神として崇めたり、拝んだり、ひれ伏したりする行為は一切禁止されていません。

って、事はダム愛好家としては、やりたい放題と言う事です!!。



複雑な表情の石井ダム。
下から見上げた時の表情も完璧に計算済みです。

これだけ複雑な下流面は、通常のコンクリートダムの施工では難しく、特別な型や、異例の施工方法が必要であった事は想像が付きます。

重力式コンクリートダムは、水を受け止める質量、基礎地盤への安定、耐震性など、ダムとして必要な条件をクリアすれば、既存のデザインに捕われずもっと自由な形が出来るはずです。

石井ダムはアグレッシブにその事を伝えているように感じました。



石井ダムの階段を降り、そのまま下流向かう道は立ヶ畑ダムへ続きます。
遊歩道を歩きながら、何度も何度も振り返り石井ダムを後にしました。



石井ダム
★★★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム兵庫県 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
2011/10/12 5:56 PM posted by: 夜雀
お疲れ様です。
おぉ。白亜の砦・石井。

わかる。凄くわかる。
石井は神懸かってる。

そしてエッシャーの騙し絵という表現は素晴らしい。
まさにあの階段の表情にぴったり。

インフルエンザの残念を取り返せてよかった。

  夜雀 拝
2011/10/14 12:16 PM posted by: あつだむ宣言!
お疲れさまです。

ダムの神様、石井神殿

これでマイカーでダムサイトまで来れれば人気出ると思うのですが。

でも、徒歩でも行く価値は充分ありますから、興味ある人にはお勧めの物件です。
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