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鍛冶屋沢ダム

堤高39.2m
G/P 1929年 東京電力

2011.5.21見学


八ッ場の森の不思議ダム。


天空の楽園、野反ダムの後はこんな場所に来ています。
とんだ茶番劇ですっかり有名になった八ッ場ダムのダムサイトです。

二年前にもこの道を通ったのですが、付替道路の工事は着々と進んでいて周辺の様子はだいぶ変わりました。




とにかく名前ばかりが有名になってしまった八ッ場ダム、完成するとこんな感じです。堤高131m、結構大きいですね。

今、自分が居る国道145号は矢印で示した位置です。




八ッ場のダムサイトの今現在の姿です。

気の早いダムマニアなら、谷に向かってこう叫ぼう。

「ダムカード下さ〜い!」



本題の鍛冶屋沢ダムは、八ッ場のダムサイトから下流におよそ2km、北側の谷を少し上った所にあります。ダムまでは少し山の中を歩くと事前情報を得ていました。


しばらくお留守番のデミオ号。

国土地理院の地形図で歩道らしき道を確認していたので、シューズを履きかえこの先は歩きです。


コンクリート舗装の坂道を登ると、その先の道は獣道のような細くて暗い歩道になりました。




落葉、倒木、・・・荒れた歩道を進みます。

電力会社のダムへの道にしては荒廃しすぎ?

でも、途切れる事なく道は続いているのでとりあえず登ってみます。


でも、そろそろ姿を見せるはずの鍛冶屋沢ダムは、一向にその姿を見せません。
とりあえずGPSで位置を確認してみよう。 (って、カーナビかよ〜笑)


あれれ?

イメージではダムの右岸に到着のはずでしたが、現在地は左岸のすぐ近くとなっています。




目を凝らして周囲の森の中を観察すると、眼下にコンクリートらしい人工物がチラリと見えました。

方角と位置からして、鍛冶屋沢ダムに関連する物かと思うのですが、現在地からそこへ行けるそうなルートは何処にもありません。


しくった!

どうやら、入山口からして間違っていたみたいです。




車まで戻って別の入山口を探します。


あ、この道じゃないかな?

国道の付替道路の高架の下に、谷に下りていく歩道を見つけました。




ビンゴ!

さっきのケモノ道と違って、断然いい道です。

何しろ、谷川沿いに伸びているので安心感が違います。




おお!なんていい感じ(笑)

向こうから恐竜が来て、鉢合わせになりそうな雰囲気。




ワクワクロードを200mも進むと、林の向こうに何やら壁が見えてきました。




来ました、鍛冶屋沢ダムです。

竣工は1929年、現在は東京電力が運用する発電用ダムです。

堤高39.2m、堤頂長90.9m。

全体にのっぺりとした姿で、余水吐などは左端に寄せてレイアウトされています。




左岸端のクレストにゲートが数門、唐突な感じで四角い口を空けています。

それに、何かとても大切な物を忘れている様な違和感・・・。

あ、導流壁が無い!何処にも無い!なんだこりゃーっ?。


しかも、その下のスカートの辺りには吐に向かって垂直に壁が立っています。

クレストゲートから出た水を、ダム下の壁で受ける??

さらに、壁の下はトンネルになっていて、水は10mくらいトンネルを通って下流の水路に向います。


なんちゅう豪快な余水吐、今まで見たことありません。

よく見ると、ダム下の壁の辺りはコンクリートが新しく見えました。

余りに水が暴れるので後から壁を建てたのか?それとも、よく壊れるのか?




その壁の辺りからクレストを見上げます。

ぽっかり空いたクレストゲート、自然越流式だと思います。

吐口辺りも巻天端風に丸くなっていないので、水は下流面に沿うことなく飛んで行きそう・・。


それと、堤体中程に複数の謎の穴が空いています。




大きな穴は放流設備かと思います。

その横にある細い穴は、その設備へ向かう点検口と推測。

上の一番小さく四角い穴は、エアー抜き?明かり窓?換気口?



さらに、下を見下ろすともう1門、これは排砂設備?。




放流水が抜けていくトンネルの上から下流の様子。

トンネルは盛り土をして造られています、あまりに放流水が暴れるので一旦トンネルを通して落ち着かせて下流へ流す・・・そんなイメージを持ちました。


トンネル下流の水路は石張りでした。

古い施設だと言うこともありますが、コンクリートよりも摩耗に強い為あえて石貼仕上げなのかも。




言葉では今一つ説明が解りづらいと思うので、絵を描いてみました。
まとめると、こんな感じです。


上の絵の撮影をして、お風呂に入って戻って来たら、うちの奥さんがスッと立ち上がり、台所の方へ消えました・・・。

・・・なんだか書き加えられてる・・・。



モ・・・・・モグタン???

ここ、ヨーロッパでも16世紀でもないんですが・・・・(汗



えーっと、

左岸辺りはごちゃごちゃしていますが、対照的に右岸はとてもすっきりした表情です。

継ぎ目ごとにカクカクと少し不器用ながら、大きくおおらかなバケットカーブです。

うん、悪くない感じっ。



ダム直下でいろいろ見た後は、もう少し歩道を進んで天端を目指します。

整備が行き届いた管理歩道、最初の道は何だったのか(疲)

黒い樹脂製のステップは、セバ谷ダムの巡視路と同じ物(セバ谷も東京電力だ)




天端に到着。

緑の中に並々と湛えた湖水。

天端及び、貯水池周辺はフェンスに囲まれています。




非常にシンプルな天端。

上流の高欄は重厚なコンクリート造りですが、下流側は簡素なパイプ製です。

余水吐辺りは向こう岸近くなので遠くてよく様子が解りませんでした。




発電所への取水は貯水池左岸にあります、さらにその少し上流には他の谷筋からの流入口もあります。




フェンスを避けて少しだけ山の斜面に登ってみました。

茂る枝で視界不良・・・。




でも、左岸端に何かまた別の物がある事を発見しました。




ここも余水吐ですね。

古いコンクリートダムにみられる横越流タイプの余水吐がある様です。


ここからの水は左岸端の溢水路を流れ、さっきのトンネルへ向うと思われます。

見れば見るほど意外な物が見つかる楽しい鍛冶屋沢ダムです。




新たな発見があったので、絵にも吐を追加しました。
(また落書き増えてるし・・・)



有名な八ッ場ダムのすぐ近くに、とても不思議なオールドダムがありました。

管理者でも徒歩でしか行く事の出来ない森の中のダムは、辺りの雑草も綺麗に処理され、現場を管理される方々の真面目さを感じつつ、ダムを後にしました。




森の中の不思議なダム。

鍛冶屋沢ダム

★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム群馬県 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
2011/09/08 6:57 PM posted by: 夜雀
お疲れ様です。

これは未だかつて見たことのない不思議なダムですね。

横の吐とクレストの吐は別ルートになっていませんでしたか?

副ダムを後で付け加えたような造りですね。

これは見たいな!

夜雀(てるてる坊主作戦ちう) 拝
2011/09/08 10:45 PM posted by: あつだむ宣言!
お疲れです。

面白いダムでしょ。
徒歩でしか行けないと言うのも素敵な物件です。

>横の吐とクレストの吐は別ルートになっていませんでしたか?

左岸の端っこは、堤趾導流壁風の溢水路になっているので、横の吐もクレストからの水と合流するのではと思われます。

横の余水吐を発見した時は、ひょっとして下久保みたいに直角になっているのか!?、と、思いましたが、横の吐の下には堤体は無い様です。

この個性的な余水吐のレイアウトは竣工当初からだと思いますが、1920年代なので、まだまだ横越流のコンクリートダムも多く造られていた頃です。
古くから主流だった横越流から、正面のクレストゲートへの過渡期の設計なのかも。

恐竜→鳥への進化で言うと、始祖鳥みたいな存在なのかも。

ま、その辺りは、是非モグタンに探ってもらいましょうかね。


2011/09/09 10:18 PM posted by: zinzin
現役で使われているダムなのに、下流側は”ほったらかし”のように見えますね これは風変わりなダム。

ご高齢なダムなので、風格も出てきているのですが、もうちょっときれいにしてほしいと思うのは、マニアだからかな?

追伸:
おねえさんが初代(うつみ宮土理)というのが、ウケました。

くるくるどきっちょっ パペッピポッ
冷や冷やドキッチョのっ、も〜〜ぐたんっ

これで、色々なところへ行ければ、徘徊もしやすくんでしょうけど。。。(^_^;)
2011/09/10 7:56 AM posted by: あつだむ宣言!
zinzinさん、こんにちは。

1920年代のダムなので、印象よりもずっと古いダムなのです。
80年前のダムなので、下流の感じも納得かと。

当時としては、相当モダンなダムだったと思います。

と、言う事でちょっと観て来ますね


くるくるまめんち、ぱぺんちぽん
ぺらぺらビックリのっ、も〜ぐたんっ

(なんか違う??)
2011/09/11 3:45 AM posted by: だい
クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン!です(笑)
2011/09/11 10:52 PM posted by: あつだむ宣言!
だいさん、こんばんわ。
あれ?違いました??

フリフリトレンチ プリンチペ。
テラテラ大盛りのっ もーぐたん!

じゃなかったっけ?

(40過ぎのおじさんが集まって、何言ってんだか 笑)
2011/09/12 8:52 PM posted by: 小チョウゲン坊
いやぁ、奥さんが落書きをする件、何ともホノボノしてていいですなぁ。
思わず、Twitterでつぶやいちゃいました。
2011/09/13 12:30 PM posted by: あつだむ宣言!
小チョウゲン坊さま。

いつもご覧頂きありがとうございます。

好評だったとか伝えると、今後エライ事になるので奥さんにはナイショにしておきます。

いつもイタズラを仕掛けるのは僕ですが、時々とんでもない仕返しが来ますので。
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