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中筋川ダム

堤高73.1m
G/FNAWI 1998年 国交省

2011.4.30見学


津賀ダムを後にそのまま国道439を南下。優れたデザインダムとして有名な中筋川ダムを目指します。

そのまま439を進む事も出来ますが、ちょっと寄り道して四万十川に沿って車を進めます。
最後の清流として名高く、多くの沈下橋がある事で有名な四万十川です。
個人的には、釣りキチ三平がアカメを釣った川として、子供の頃から一度は行きたいと思っていました。



河口まであと10数キロ、四万十川沿いの国道441から、中筋川ダムの近くまでショートカットできる県道があるのですが、またもや通行時間規制。
遠回りしてもダムに到着する時間は変わらなそうなので、寝袋を畳み直したりして時間を潰しながら待つことにしました。



東西に長い高知県、中筋川ダムは足摺岬に近く、四国の南西の端にあります。
交通の便は良いとは言えず、地図でイメージするよりもずっと遠く、時間も掛かりました。

下流の集落から2キロほど山中に入り、ようやく到着。



ダムサイト右岸に管理所、そこに展示施設が併設。

大きな中筋川ダムの模型から、人感センサーで自動でモニターが現れました。
かわうそくんのアニメを交えてダムの役割や特徴を教えてくれます。
社会見学に来た小学生をぐっと引付ける演出。



現在絶滅されたとされているニホンカワウソ、高知県は最後の生息地のひとつでした。
子供たちへのサービスか、かわくそくんのモニターの近くに剥製も展示。
(これがアニメと違って可愛くないんだよね~、ギャオーって 笑)



中筋川ダムのダム目的は洪水調節の他にも河川維持、灌漑、水道、工業用水など。
四国地方整備局により1998年に完成しました。

「自然との調和を大切にした景観デザイン」として設計され、土木学会のデザイン優秀賞を受賞したデザインダムなのです。

ダムカードを頂き、天端に向かいます。
照明柱のないすっきり天端、照明は欄干にビルトインされています。



クレストに生える二本角、右岸側はエレベータ棟、左岸側は水位計です。

普通、水位計はもっと小さな建物ですが、中筋川ダムではエレベータ棟と高さを揃え、上部の余ったスペースに展望スペースを設ける事で、同じ大きさの建物が並ぶバランス良いデザインとしています。



休日の朝の天端には、散策や犬の散歩の方もチラホラ。

「これ、ダメ、ダメ」



中筋川ダムの一番の特徴はやっぱりこの下流面でしょう。
上から下まで沢山の段々が付けられています。

単調になってしまう下流面に表情を与え、同時に越流水の減勢という機能があります。
減勢なら段々が無くても従来の減勢工で出来ますが、越流中の水を減勢する事により左右の導流壁を低くする事が出来ました。
結果、コンクリートダムのキリっとした表情でありながら、威圧感の無いスッキリとした表情になっていると思います。



段々のクローズアップ。
一段の高さは75cm、幅50.2cm。上から下まで85段もあります。

何に見えますか?
僕には洗濯板に見えました。

ウルトラマンレオが来たら、洗濯に使いそう・・・。
(注. ウルトラマンレオは、工場の煙突をヌンチャクに使ったりする)



クレストに並ぶ洪水吐ゲート。
その頂上までびっちりと段々が見えます。

天端から少し前に出た橋脚部もポイント。さりげなくコンクリート表面に変化を付けて、あえてマス感を抑える工夫にかなと思います。



天端の後は、下流側に来ました。

高さを揃えた2本の角。スマートに見えるのは壁面をリブ状に突起させたデザインの効果です。
2門のオリフィスは、本当は高さが異なっているのですがシンメトリーに見せる為に表面の形状を合せています。

この中筋川ダムでさらに面白いのは、下流面の汚れを洗い流す「洗浄放水」と呼ばれる機能がある事です。
見た目にも涼しく、ダム湖の噴水と同時に定期的に行われていたのですが、残念ながら電力事情から当面中止となっています。



コンクリートダムという巨大でマス感溢れるモノと、自然の姿をどういう風に折り合いをつけて調和させるか。
中筋川ダムは従来のダムデザインと異なるアプローチを試みて、見事成功に導いた素晴らしいダムだと思いました。

ただ一つ残念なのは、このデザイン性に富んだ姿が中筋川ダムだけの特徴となっている点です。
本来であれば、日本全国でこのデザインをベースとしたダムが沢山造られて、そこで初めてデザインが完結するように思うのでした。



中筋川ダム
★★★★


おまけ。
二本角と言えば、僕のお気に入りの小河内ダム。

小河内ダムの角も、片方はエレベータ、もう片方は階段室と、本来は高さが異なる所を、階段室上に事務所スペースを設けて外観の高さを揃え、ダム全体のシルエットをシンメトリーとしているのです。

中筋川ダムと同じデザインを、40年も前に完成させています。
小河内ダムって、実はものすごい先進的なデザインダムなのですよ。


| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム高知県 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
2011/08/02 11:35 PM posted by: 夜雀
お疲れ様で中筋川。
遠かったでしょうに・・・。

紀伊半島のダムと同じくとにかく遠い中筋川と魚梁瀬。
高知県恐るべし。

でも行った甲斐のある素敵のダムなのが救い。

一つ質問。
レオは何を洗濯するの?

夜雀 拝
2011/08/03 12:40 PM posted by: あつだむ宣言!
お疲れさまー。

四国(の端っこ)は遠いけど、
何故かまた行きたくなるんですよね〜。


レオの洗濯物、
そりゃ、怪獣と暴れて汚れたツナギ(?)でしょう。

汚れたままでは、ウルトラの母に家に上がらせてもらえません。
仕方なく軒先で裸になって、タライ(コンビナートの石油タンク)と中筋川ダムでツナギを洗うレオ。

窓の中からは、母と父、そしてタロウ(泥だらけだけど、タロウは家に入れる)の楽しそうな声が・・・。

「いつか兄さんたちの様に、家を出て、洗濯機を買うんだ」

そんなレオの瞳から、輝くものが一筋・・・。
2011/08/03 9:25 PM posted by: 夜雀
レオが家を出るだとぉぉ。
バルタンにつかまって強制労働させられていた弟のアストラを助けに行ってからだろうっ。

ってタロウの方がレオより上じゃなかったか?

うろ覚えー。

  夜雀 拝
2011/08/04 5:37 PM posted by: あつだむ宣言!
>ってタロウの方がレオより上じゃなかったか?

レオが前頭三枚目、
タロウは小結。
アストラはまだ十両。

タロウは親の七光りね。
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