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小坂部川ダム

堤高67.2m
G/AP 1954年 農林水産省

2011.4.16見学


河本ダムでのほほんとした後は、新成羽川ダムに行く前に小坂部川ダムに寄り道する事にしました。
下流の町からほんの2~3キロ山に入った場所なので、ダムまで楽勝だと思っていました。

ところが、

集落の外れから、1車線の狭道が断崖の中腹を地形をトレースしながらぐねぐねと・・・。
山の表情は険しく、待避所もほとんどない狭道を、対向車が来ない事を祈りつつひたすら登って行きます。

やがて谷川の木々が途切れ視界が開けました。
小坂部川ダムに到着です。



クレストには3門のラジアルゲート。
飾り気のないグレーの塗装色が返って只者ではない迫力を醸し出しています。



それに、なんという荒々しい肌。
コンクリート表面の渋さ加減はMAXレベルです。



ぐねぐね狭道をフィニッシュしてダムサイトに到着しました。
ここで初めての対向車、今日は運が付いています。

クレストゲートですが、割と最近工事が行われていたみたいです。
オリジナルの扶壁の上に新しいコンクリートが増設されています。

ゲート型式は変更されていないと思いますが、アームの支点部分が下流方向にオフセットしている様です。



ダムの下には発電所がありました。
狭い敷地にびっちりと収まっています。



よく見ると、ダム側の斜面は石張になっていました。

1954年竣工と、戦後組の小坂部川ダムですが、工事の着手は戦前の1940年まで遡ります。
戦中には中断していたのかもしれませんが、14年という工期は当時のダム建設としてはかなり長期だと思います。

この石張りは、工期の最初に造られた古い部分なのかと想像。



ダムの右岸には管理所があり、少々の駐車スペースもあります。
天端は車両進入禁止(渡った対岸は行き止まりです)

プランターが並び、パンジーやチューリップが迎えてくれています。



天端から下流を見ます。
厳しい地形、深い谷の小坂部川です。
工期14年が難工事であった事を思わせます。



急峻な地形で、ダムサイトにもほとんど平坦な場所がありません。
管理所は岩盤の上に懸崖構造のように建てられています。
坂本ダムなどのアーチダムのダムサイトをイメージさせる急峻さです。

時代が時代なら、ひょっとしてアーチ式で造られたかも。



静かな湖畔。
沢山の水を湛えています。

農業用のかんがい用水を目的として、このダムは建設されました。
ダム湖は美穀湖と名付けられています。



ダムの左岸よりに、半円形の古風な外観の取水設備。
網端の張り方に小技が効いています。



対岸の親柱には凝ったデザインの照明が備わっていました。
多分竣工当時からのものだと思います。

農業用のコンクリートダムは、必ず何処かにこんな感じの装飾が施されています。
古いダムの装飾部分には、当時の人々のいろんな思いが詰まっている気がします。



ダム左岸の下流側。
岩盤をくりぬいて倉庫のようになっていました。
(一部はトイレかな?現在は使えません)

建設プラントの跡を利用したものかと思います。



天端から左岸を見上げると、そこにもプラントの遺構が覗いています。

周辺の木々が成長して、朽ちたコンクリートを覆っています。
完成からの長い年月を感じます。



風格ある渋い肌。
小坂部川ダムはオールドダムファン必見の男前ダムでした。



小坂部川ダム
★★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム岡山県 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2011/05/20 11:16 PM posted by: cantam
おお、小阪部へもいかれましたか、なかなかすごい道だったでしょう。ここから上流の湖畔沿いの道も、なかなか厄介な道です。

私がここを訪れたときは、クレスト改修のすぐあとで、河本が中空だということも知らない10基目でした。今なら「男前」という表現も十分理解できます。また下流の渓流の水も綺麗でしたでしょう。
2011/05/22 9:27 PM posted by: あつだむ宣言!
cantamさん

小坂部川、近いから余裕♪と思っていたら予想外の難コースでした。
下流に僕好みのローダムもありますが、見学する余裕もありませんでしたー。

この後、いよいよ成羽川へ向かうのですが、再び河本ダムの前を通過・・・。
順序が逆だったかな???
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