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鱒溜ダム

堤高19.2m
G/P 1939年 中国電力

2010.11.7見学


立岩ダムを後に、そのまま下流へ下って行きます。
ぽつぽつと民家があり、川沿いの集落を抜けます。

川は集落の脇を流れていて、道を挟み民家とそれほど離れていないのですが、とにかく川の中の岩が巨大で驚きます。
しかも、どの岩も鉄砲水で流された様にゴロゴロと川の流れの中で積み重なっているのです。
立岩ダムはもの凄く厳しい川に造られたダムだった様です。

そして、立岩ダムと共に、この川に建設されたのがこの鱒溜ダムです。

ゲートレスの小柄な堤体。とてもシンプルな簡素なダムです。
右岸寄りの放流設備より河川維持と思われる放流中。



所々苔むした越流部。
朝露に濡れ黒々とした表面は、どこか生き物の皮膚をイメージします。



ざばざばと白い飛沫を上げていた放流設備は、ピアの内部に内蔵されています。

船を思わせる造形がいいですね。
川の流れを切るのは、波を切って進む船と似たような物なのかもしれません。
そう思うと、渋い色の管理橋が桟橋に見えてきました。



小さな堤体なので貯水池もコンパクトです。湖面は眠っているように静かな表情。
発電所への取水口は、ダム本体とは全く別の場所にありました。

面白いのは取水口の向きが、川の流れに対して上流を向いている事です。
ここから送水する発電所の、方角の関係もありますが、さっき見た上流のゴロゴロとした巨石の事を思い出しました。
大水の度に、巨大な岩が押し流されて来ては取水設備もたまった物ではありません。
ひょっとすると、濁流と流れて来る岩から設備を守るための向きなのかもしれません。

そう思うと、鱒溜ダムのシンプルなゲートレスの構造にも、そういった意味があるのでは?
鱒溜ダムは、見た目はシンプルだけど、どこか奥深い物を予感させる魅力的なダムなのでした。



鱒溜ダム
★★★


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