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二級ダム

堤高32m
G/WIP 1942年 広島県営

2010.11.6見学


広島県の二級峡にある二級ダムにやって来ました。
国道375から旧道の脇道に進むと、道はトンネルの入口で行き止まりになります。

路肩に車を停め、ここから先は徒歩となりますが、目指す二級ダムはすぐ脇に見えています。



二級ダムは呉海軍工廠への送水と電力の供給を目的に戦中の1942年に完成しました。
戦争が終わり、発電事業は中国電力が、水道事業は呉市が引き継いでいます。

現在は上水道への給水は行われておらず、呉市水道局のパンフレットを見ると、やはり工業用水専用の水道施設となっていました。(下流の臨海地域に大きな製紙工場があり、主にそこに給水しているのかなあと想像)



天端の上は遊歩道に使われています。
中国自然歩道の矢印看板に誘われるまま天端を進みます。



ダムの天端より下流を観ます。

ダムの下に見えるのは二級峡の力強い岩盤です。
吊橋が掛かっていますね・・・遊歩道の吊橋みたいです。

さらにその向うに小さく集落が見えるのですが、不思議なくらい遠くに見えます。
写真では伝えづらいのですが、二級ダムは山間の小高くなった場所にあり、吊橋から下流は数段に分かれた滝になっています。

二級ダムは真下に降りて近くから堤体を見上げる事が出来るらしいので、後から行ってみる事にします。



四国・中国型のゲートピア。
ゲート操作のワイヤーの下を歩きます。



型枠の木材の跡がくっきり残るコンクリートの表面。
戦前、戦中のダムですからね。



さっきから、ウインウインと大きな音を立てているのは浚渫作業中のフロートでした。
ぐういいいいん。じゃばじゃばあ。

浚渫作業を見ていたら突然サイレンが鳴り出しました。12時です。
程なく浚渫のクレーンもエンジン停止。お昼休みに入りました。

じゃあ、そろそろダムの真下に移動しましょうか。
マニアの先輩方のレポートの写真は、下流の右岸寄りからダムを見上げた写真が多かったはず・・・。
ならば下流にはダムの右岸から降りるのかな?・・きっとそうだ。
(今思えばゾッとする間違い)



天端を渡った先の右岸の中国自然歩道は思ったより険しく、時間にして30分、天端の標高から、右岸の山を70mほど登った後、今度は100mほど降りてようやくダムの真下にたどり着きました。疲労困憊。
(みんなこんな険しいルートで降りてたのか、無事帰る体力的な自信がない・・)

一面に広がる広大な岩盤、その上に積み重なる巨石群。
山を登った直後で膝がクスクス笑っていますが、滑らないように注意して脚を運びます。

写真はダムの真下から振り返った所、吊橋方向が下流です。



やっほー。苦労した甲斐がありました。
ここまで近くで寄って見上げる事の出来るダムは少ないですからね。



いつ見てもちょっぴり不思議な感じの四国・中国型のゲートピア。
手前の建物の中に巻揚機が入っています。

(この呼び方は正式名称ではありません、念のため)



岩盤に囲まれた渓谷の、滝の上にある二級ダム。
よくこんな場所を見つけたよなあ、よくこんな場所に建てたものだ・・・。

とにかく立地が特徴的な二級ダムですが、水力発電にはうってつけの場所と言えます。
発電所は二級峡の真下にあって、こんなに貯水池と発電所が近いダム水路式も珍しいのではと思いました。

滝の上にある貯水池。ちょっぴりセバ谷ダムを思い出します。

ダムが出来た事により、二級峡や二級滝は枯れ川になっています。
計画が戦前戦中なので、そんな事はお構いなしだったんでしょう。
華厳の滝みたいに時々観光用に放流するのも良いかも。でも、そうなるとダムマニアは自由に真下に来れないか・・・。うーむ。

ダムを見上げ体力が回復するまで、しばし色々な事を考えました。



帰り道は、来た道を引き返す程の体力が無かったので、一か八かで違うルートで帰る事にしました。
帰りは赤い吊橋を渡って左岸に登ります。

写真左の岩山が来た時に転げるように下って来た山です。

吊橋はグレーチングのシースルーだあ〜、わーっ。わーっ。(汗
吊橋の後はしばし九十九折れの階段、その後は水平移動ですーいすいっと・・・。



ありゃりゃ、何処だここは。

あっけなく到着したのはダムの左岸でした。

・・・・・・あ。



教訓。
二級の真下は左岸より。

そう肝に命じた二級ダムハイキングでした。

二級ダム
★★★★

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