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門田貯水池堰堤

堤高23.5m
G/W 1950年 尾道市

2010.11.6見学

砂防の表情。


今日は広島県の尾道市にやってきました。
僕の歳だと尾道と聞けば、「転校生」「時かけ」「さびしんぼう」しか頭に浮びません。
そんなこんなで、車中でちょっぴり甘酸っぱくなりながら到着したのは、謎に満ちて、かつ個性的な門田貯水池堰堤です。

門田貯水池堰堤はダム便覧では栗原ダムとして掲載されています。
砂防ダムを改造してつくられた水道用ダムで、尾道市が管理をしています。

到着してまず驚いたのがその絶壁ぶりです。

小林聡美が二人でゴロゴロと転げ落ちたのが神社の石段で良かった。
もしこのダムの上からだったら、物語の冒頭で即死です。(なんじゃそれ)



堤体のやや右岸よりにある水通し。
いやいや、利水ダムなのでクレストゲートと呼ぶべきか?。
流木がぴゅんぴゅんと突き出しています。

堤頂はゲートの部分が一番低く、両岸に向かって高くなっている辺りも、砂防堰堤だった生い立ちが見て取れます。



手前の左岸側にあるのは取水用のスピンドルだと思います。
狭い堤頂部分に設備を増設した為、操作する人が立てるようにアングル材と鋼板で踊場が増設されたようです。



堰堤脇の道を下って、下流の正面に来ました。
ダムの下流には門田の集落で、隣接して民家もあります。

橋の上から見上げる堰堤。
堤高23.5mと、ハイダムとしてはローの方ですが、絶壁下流面はなかなかの迫力。



直下には水褥池。
いやいやこれも今は減勢池と呼ぶべきか?。

副ダムの形状は、みたまんまのミニ砂防堰堤形。
こちらもちゃんと本堤体とお揃いの谷積みの石積です。



堤体直下は尾道市水道部の敷地で、関係者以外は立入禁止なのですが、敷地内に地元地域の方が炭焼きをしておられます。

とってもラッキーな事に、軽バンのおじさんが門の鍵を開けて炭焼き小屋に入って行かれました。
挨拶をして立入をお願いすると、快く承諾して下さいました。



敷地内からの門田貯水池堰堤。
どうだー!と言わんばかりの迫力。

手前の木は桜かな?。



取水設備の踊場を下から。

谷積みの石積は、遊離石灰が目立ちますが、平坦な表面は丁寧に築かれた石積だと感じました。



つる植物が這い回り、石積の目地から直接雑草が生えたりしています。
あまり茂りすぎても困りますが、この程度なら集落の景観にも溶け込み、趣があります。



下流面を見ると断崖絶壁の門田貯水池堰堤ですが、勾配を持った堤体はちゃんと上流側にありました。

生まれが砂防なもので。



謎の多いダムですが、例のクレストゲートを良く見ると・・・・。
貯水池側に高欄がありませんね・・・。

ここに高欄や手摺を付けると、ゲートに切られた溝に角落しが入れれなくなるからだと思いますが。



姿形の他に、竣工年にも謎に思う所があります。

ダム便覧では竣工年は1950年とされていますが、その頃であれば下流面は石積よりも型枠成型の方が一般的のはずです。
この堤体のように勾配がほぼ鉛直なら尚更かと思います。

と、なれば1950年と言うのは、利水ダムに改造した年ではないかと推測できます。
上流のわずが1キロ弱の所に、1924年竣工の久山田貯水池堰堤があり、この久山田堰堤の完成により砂防の役割が半減したとすれば、砂防から利水に変身したストーリーも納得です。

と、言う事であれば当然、この門田貯水池堰堤(砂防堰堤)は、1924年よりも以前の完成となる訳で、下流面の石積とも合致するのですが、どうも腑に落ちないのが下流面の石積の「表情」なのです・・・。
古い石積の砂防堰堤って、なんというか、もっと温厚で大らかな表情だと思うのですが・・・。
同じ石積の砂防堰堤でも、この門田貯水池堰堤は面構えが厳しすぎる・・・。

謎だ。


雀の社会科見学帳の夜雀さんの調査では、現在は水道水源としては使われておらず、実質的に再び元の砂防堰堤としての役目に戻っているのだとか。

つまり、砂防→水道ダム→砂防。
うーん、つまり「転校生」みたいに、元に戻った訳ですねっ。
(どうしてもこじつけるかっ)

門田貯水池堰堤
★★★

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