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江畑溜池堰堤

堤高14.4m
G/A 1930年 山口市営

2010.10.10見学

可愛い石積ダム。


中国道下関JCTから山陽道に入り、宇部JCTから今度は山口宇部道路に入ります。
阿知須ICで高速を降りて、ほんの2〜3分で江端溜池堰堤に到着しました。

ゴルフ場脇の小さな農業用ダムと聞いて、発見するまで苦労するかと思っていたのですが、それは全くの肩透しで、今まで訪問したダムの中でインターから最短時間で到着したダムとなりました。

ダム下から坂道を登ると、行き止まりの手前に立派な石碑が出迎えてくれました。
この石碑の脇を奥に進むと江畑溜池堰堤の右岸です。



右岸からの堰堤。
江畑溜池堰堤は、灌漑用水を溜める小さな石積ダムです。

対岸までスッキリ伸びた高欄は程よい重厚感、いい感じです。



天端を散策。
両手を広げれば両側に手が届きそうな狭さが、もうなんとも言えない心地よさなのです。



ダムの下を見ると、水深2.4mほどの深い減勢池があります。
1930年と、石積ダムとしてはやや後期に造られた江畑溜池堰堤は、どことなく近代のダムの匂いも感じます。

右岸下部の堤体に開いた穴から水が送り出されていました。



広い青空が広がる、天端からの江畑溜池。

現在の堰堤が造られたのは昭和のはじめですが、溜池の歴史はそれ以前にさかのぼります。
最初の溜池は1889年(明治22年)灌漑用の土堰堤として完成。しかし翌年の豪雨により決壊してしまいます。
直ぐに再建の計画が立てられましたが、決壊により被害を受けた下流の反対により実現しませんでした。
その後、昭和に入り国庫の補助により再建されたのが現在の江畑溜池堰堤です。



70m足らずの短い天端なので、あっという間に対岸に到着しました。

堰堤の左岸には、なんと竹林が広がっていました。
竹林はダム竣工後に広がったものかもしれません。



境界線がはっきりしないほど竹の葉が堆積した左岸の天端。
江畑溜池の文字は味のある銅版がはめ込まれていました。



再び右岸に戻ってきました。

満水の小さなダムは水面まで近く、堤体の脇に降りる事ができます。
取水設備の建物が不釣合いな感じですが、後から改修したものかもしれません。

四角い切石がみっちりと布積されています。
小さな堤体なので、一つ一つの石材が大きな石のようにも見え、ちょっとした錯覚を覚えます。



残念ながらこの可愛い石積堰堤は、下流から全貌を眺める事は難しいようです。
天端から下流を眺めた時、正面の車道にお地蔵さんが並んでいるのが見えたので、それを目当てに向かいました。

農業用の灌漑ダムは、住民の手によって築堤される事も多く、その事が土堰堤(アースダム)が多い事の要因ではないかと思います。
コンクリートによる灌漑用のダムは、この江畑溜池堰堤が最も古いものになるのだそうです。

ちょっと恥ずかしげに林に身を隠す小さな石積ダム。
平野の広い空と、美しい集落の景観。とても心地よい江畑溜池堰堤でした。



江畑溜池堰堤
★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム山口県 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2011/02/08 12:23 AM posted by: ひろ@
我が町が誇る江畑溜池堰堤をご紹介いただきありがとうございます♪(笑)

江畑溜池は昔からバス釣りスポットとして有名で、自分も中学生のころよく友達と自転車で行って天端から糸を垂らしたものです。

わずかに高さが足りないためにローダムなのですが、子供のころはとても大きなダムだと感じていました。

昔から変わらぬ姿を保つ味のあるダム、もっと評価されて多くの人に見て頂きたいものです。
2011/02/08 5:46 PM posted by: あつだむ宣言!
ひろ@さん、こんちは。

周囲のロケーションも良く、独特の雰囲気のある石積ダムですよね。
山口は空が広いっ(笑)

今度帰省された時は、是非ダム直下の冒険コースのレポをお願いしま〜す。
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