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鹿尾ダム

堤高34.6m
G/FNW 1987年 長崎県営

2010.10.9見学


長崎県 野母半島南端 権現山展望台。
午前6時。
一時間以上も待たされて、ようやく空が明るくなりはじめた。遅い夜明けは厚い雲の性もあるだろう。
暖かい南風、海原から雨を降らせながら雨雲が近づいて来るのか見える。



三菱端島炭鉱 通称軍艦島

僕がダムにのめり込むきっかけとなった聖地である。
(軍艦島の事を調べていて、偶然、萩原さんの写真集に出会ったのがきっかけ)
遠慮なく岸壁に波が打ちつけられ、白く砕けるのがここからでもよく見える。

軌跡を残し、素知らぬ顔で小型の漁船が出港していく。



昔見たACのコマーシャルは、子供ながらにインパクトがあったので今でも良く覚えている。

展望台から海岸沿いの国道に戻り、再び端島を眺める。

国道でバスを待つ人、通勤の軽自動車、犬の散歩。
そこにはごく普通の朝があり、人々の日常があった。

思えば当たり前なのだが、海を隔て非日常的な軍艦島とのコントラストが新鮮に思った。
今迄何千回と繰り返して来た、ありふれた朝なのだ。



軍艦島の見える野母岬から長崎市内にかけては、高浜ダム、黒浜ダム、落矢ダムなど、幾つものダムが連なっている。
国道からも見える落矢ダムは、堤体の真下に長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」があり、なかなか長崎らしいダムだと思ったが、今日は先を急ぐ為、これらのダムの見学はまたの機会とした。

やって来たのは市街地も程近い鹿尾ダム。
カーナビの案内に従い、ダム湖の上流からアプローチする。
(下流からでも向かう事が可能だが、かなり解りづらい)

一見するとクレストに越流式の洪水吐を持った、ごく普通のダムに見える。



だが、近づくにつれ、鹿尾ダムが普通のコンクリートダムでは無い事に気付く。

正面に堤体と離れて一枚の壁が設けられている。
これは、特徴的なシュート式のオリフイスゲートの越流部である。



ダムサイトの案内看板より。
常時満水位EL31.2mに対して、サーチャージ水位が33.5m
その差はわずか2.3mしかなく、この事がこの特徴的なシュート式オリフィスゲートの採用理由だと推測。

基礎地盤まで深く地面を掘り込んで築堤されているのも面白い。
オリフィスゲートの吐口が減勢池の水面辺りにあり、クレスト放流も深い減勢池で充分に減勢が出来るのか、減勢池の底はコンクリートが打たれていないようだ。



とても不思議なゲートであるが、形状的には、宮ヶ瀬ダムや比奈知ダムの天端側水路のオリフィス版とも考えれるかもしれない。



複雑な導流壁がカッコいい下流側。
クレストの越流部も薄く、シャープな表情を見せる。



オリフィスの吐口には大きなデフレクター。
この鹿尾ダムの上流に、1926年竣工の小ヶ倉ダムがある。



鹿尾ダム
★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム長崎県 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2010/12/16 7:46 AM posted by: 夜雀
おはようございます。

オリフィスだけ見ると天端側水路のハシリのような見事な洪水吐ですね。
これは天端側水路の謎を解くきっかけになるかも。

端島、見たいよぅ。

   夜雀 拝
2010/12/16 12:38 PM posted by: あつだむ宣言!
こんにちは!

面白いオリフィスでしょー。
明日は、このダムの異母兄弟をアップ予定。


端島。
真っ暗な展望台で一時間以上待っていました。
見えて来た軍艦島は、想像していたよりも小さく驚きました。
上陸ツアーに参加したいと思う反面、いたずらに時の流れに逆らわず、朽ちてゆく美しさもあると思うので心境は複雑です。
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