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九頭竜川鳴鹿大堰

堤高5.7m
FG/FNW 2003年 国交省

2010.8.22見学


九頭竜川鳴鹿大堰は、九谷ダムや龍ヶ鼻ダムへ向かう時に近くを通るのですが、いつでも行けるという安心感もあって、今迄ずっと通り過ぎていた物件でした。

でも今日は違います、福井県フルコンプリートを狙っているのです。

武周湖でのんびりし過ぎた事もあって、時間に追われながらの見学となってしまいまいました。
まだまだ日の長い時期なので、普段なら予定を後にずらせば良いのですが、この日は夕方に会社に出勤する仕事があった為、大急ぎです。

到着するや否や天端をドタドタと四十前のおじさんが見苦しいダッシュを見せます



でも、個性的なデザインのゲートピアにぐいぐいと吸い寄せられ、なかなか前に進めません。


船の舳先のような丸みを帯びたデザイン。
ゲート操作の油圧シリンダが垂直に角のように伸びていますが、鳴鹿という名前から鹿の頭部のイメージも加えられているそうです。

それにしても油圧シリンダ、でかい、太い、ロッドピカピカ!。
この規模のゲートで油圧シリンダを使うのは今まで事例が無いそうで、従来のワイヤー巻揚に比べ構造が簡単で、コストやメンテナンスに有利なのだとか。
ピア上部を連結する必要もなく見た目もスッキリするという利点もあります。

左右の油圧シリンダを完全に同調させるのは難しいのか、ロッド先端のゲートとのジョイント部は自動調芯の軸受けが使われているそうです。

僕の職場に昔、御母衣ダムのワイヤーにグリスを塗布するアルバイトをしたという上司が居ますが、ワイヤーが無ければそんなバイトも無いよなあ・・・。

・・・・・。
いかんいかん、今日は時間が無いのだ(焦



ゲート本体はシェル構造のゲートの上にフラップゲートを乗っける、変わった仕組みとなっています。

重いゲートを持ち上げるよりも、ぱさっと、フラップを倒した方が効率的という事ですね。
あと、シェルゲートの下に堤体が無いので、下から開けると貯まった砂や、冷たい水が流れ出して下流の生態系や、漁業に影響するのかもしれません。

下からシェルゲートごと全体を上げるのは洪水調節などの時だけのようです。



対岸までやって来ました。

右岸下流に、オブジェのような、機能を持った設備のような、謎めいた構造物があるのですが何の説明もなく結局謎でした。

吹き抜ける午後の風が心地よい九頭竜の川岸。



下流から見る2段構造のゲートです。
フラップが有機的なおもしろい形をしています。



再び元来た道を戻ります。
疲れたので走るのは止めました。

幅もある立派な橋ですが歩行者専用となっています。

欄干の付近にゴム製のカバーに隠れてレールがあるのに気が付きました。
視線の先には倉庫と大きなシャッター。ガントリークレーンが隠されていますね。



下流を望みます。

川の中には鮎の友釣りを楽しむ釣師。



これは左岸の魚道です、鳴鹿大堰は両岸に立派な魚道を配置しています。

鮎のほかにも、九頭竜川はヤマメの降海型であるサクラマスの故郷でも有名です。
いろいろな種類の魚が遡上しやすい様、複数のパターンの魚道が設けられています

因みに、僕の住む岐阜の長良川に昇ってくるのはアマゴが成長したサツキマスです



左岸の展示施設です。

展示内容も充実していて、水槽には九頭竜の魚たちも泳いでいます。
夏休みも大詰め、何人かの子供達が一生懸命自由研究のノートに向かっていました。(小学生がリアルに勉強してるぞ!なんていい展示施設なんだ!!)

精巧に作られた堰とゲートの模型もあって、マニア目線でも充実の展示です。
(ちゃんと、秘密のガントリークレーンも再現してありました)

他県ナンバーのデミオ号を見て、施設の方が声を掛けて下さいました。
僕がダムばかり見学してる者である事を話すと、時々、いろんなダム好きの方が訪問されますよ、とのお話でした。

遠くからバイクで来る方とか・・・・・(むむ、それって・・?)
ダムカードに詳しい方とか・・・・・(・・その方って、もしや?)

まだまだいろいろとお話を伺いたかったのですが、時間が無くって、ちょっと失礼してしまいました。
次はちゃんと時間にゆとりを持って再訪したいです。



元々この九頭竜川鳴鹿大堰のすぐ上流には、1955年に造られた農水省管轄の鳴鹿頭首工がありました。
さらに昔にさかのぼると、既に江戸時代に灌漑や水道用の取水堰が造られていて、昔から福井県の水利用の重要な場所であった事がうかがえます。

鳴鹿頭首工が可動ゲートの下に堤体を持っている構造だった事から堆砂が進み、設備の老朽化もあって新しく造られたのがこの九頭竜川鳴鹿大堰です。
目的には洪水調節も加えられ、管轄は国交省に移されています。

設備は最新鋭ですが、歴史はとても古い鳴鹿大堰。
そう思うと石積風の一見不思議なデザインも、とても意味深く味のある表情に見えてきます。



九頭竜川鳴鹿大堰
★★★


で、

結局、福井県コンプリートは完成したかと言うと、最後に1基残っていた小原ダムの手前ほんの数キロまで行った所で断念しました。

実は、今年になって小原ダムは福井県から北陸電力に管理が移されているそうなのです。
以前から近寄る事が出来ないダムとして有名でしたが、管理が変わって堤体まで行けるのでは?と、淡い期待もありました。
しかし、堤体に近寄れたはいいが、タイムアップで早急に帰らねばならないのは、あまりにも悲劇的です。

なので小原ダムはまた今度のお楽しみとして温存する事にしました。

(※ 現在、小原ダムは北陸電力さんにより改修工事が進められていて、以前と同じでダムに近寄る事はできません、工事終了後に近寄る事が出来るかは不明です)


おまけ。

鳴鹿大堰から勝山に向かう車中より。

なんじゃこりゃ級の超ド迫力。

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム福井県 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2010/11/02 10:09 PM posted by: 夜雀
こんばんは。

わはははははっ。
遠くからバイクで来た人、うん。たぶん間違いなく。
ダムカードに詳しい人、あら、印象深かったのかしら。ほほ。

関西電力 市荒川発電所はやはり通るコンクリートマニアの目を容赦なくひきつけますな。
私もワーワー騒ぎそうになった。
あの造形、カッコ良すぎて反則。

   夜雀 拝
2010/11/03 8:54 AM posted by: あつだむ宣言!
おはろにちは。

ダムマニアは、えてしてインパクトがある方々ばかりなのでー(笑)

関電さんの発電所なのですかー。

地元の人がフツーにしてるのが違和感ありまくり。
よくフツーにしてるなと(笑)
また時間作ってじっくり観にいかねば。
2017/07/21 8:04 PM posted by: 平田優作
鳴鹿大堰の川の放送が鳴る度に
てれび戦士女子の膝に接近しています
2017/07/28 8:25 AM posted by: あつだむ宣言!
平田さま
コメントありがとうございます。
意味深すぎて眠れない日々を過ごしています。
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