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川治ダム
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2010.10.01 Friday 15:02
堤高140m
A/FNAWI 1983年 国土交通省
2010.7.17見学
マンタ、鬼怒川を泳ぐ。
鬼怒川上流のこのエリアは関東でも有数のダムエリアです。
その中で、この川治ダムがボスである事は、誰もが認めるところでしょう。
国道121を北上し、川治温泉から県道23に入ります。
ダム付近のトンネルを抜けると川治ダムが見えてきました。
雨に濡れた褐色の堤体は、巨大アーチダムらしいグラマラスな表情で僕を誘っているかのようです。
堤体右岸には資料館と、道を挟んでパーキングがあります。
堤頂長320mという、大きな翼を広げる川治ダム。
雨に濡れ黒々としていたダム湖側に比べ、大きくオーバーハングした下流面は白さを残しています。
そのせいか、悠然と海原を泳ぐマンタをイメージしました。
ドーム形状による天端の迫り出しは16mにも及び、国内のアーチダムでは最大のものです。
左岸下流側の岩盤が迫り出して、その下をぐるっと周るように減勢池が造られています。
堤高140mを誇る巨大アーチですが、関連設備を含め全体がギュッと圧縮されたかの様な表情です。
クレストには6門の非常用洪水吐。
巻揚機を収めている天端の建物が低く、ゲート形式はラジアルゲートを思わせますが実はローラーゲートです。
堤体中央、中ほどに2門のコンジット。
最もアーチダムらしい部分ですね。
コンクリートの複雑な表情。
堤体下部にも放流設備があり、河川維持と思われるバルブ放流中でした。
一見すると僅かな放流量に見えますが、300m以上離れた遠くの光景です。
副ダムを越流していく水量を見ると、結構な流量の様です。
両岸を切り立った岩盤に挟まれ、巨大なドーム状のコンクリートと迫り出したアバットメントの間で音が反響するのか、見た目以上に大きな水音に驚かされます。
大きく左にカーブした減勢工の先、副ダムも立派で高さは軽く10mはありそうです。
水の粘度を感じさせるトロッとした越流が艶かしい。
ダムの下流で急激に谷が狭くなりますが、これが本来の鬼怒川の表情でしょう。
天端から真下を見下ろす。
見下ろすと言っても肉眼で見る度胸は今だありません。
カメラだけ突き出しての山勘撮影です。
今だ、高所恐怖症は直らず。
国内アーチダムでの堤高4位のハイダムなら尚更です。
クレストのダム湖側に並ぶゲート設備などの建物。
一見、木造の倉庫のような外観となっています。
天端の幅はゆったりとしていて、交互通行の車道と歩道も両脇にあります。
ひっきりなしに行き交うダンプは、この先にある五十里ダムの上流に建設中の湯西川ダムの工事車両です。
天端を渡った左岸にある管理所。少しユニークな外観です。
国土交通省の直轄ダムなので堤体見学なども受け付けているそうですが、曜日の都合か、それとも時間が遅かったのが、この時は門は閉ざされていました。
この下の岩盤上に見晴台があるのですが、入り口はトラロープが貼られていて、こちらも立入は出来ませんでした。
スッキリと無駄のないディティール。
巨大な壁面を大きく湾曲したシルエットで魅せる川治ダムは、大規模アーチダムの完成形といえるクオリティの高さを感じました。
川治ダム
★★★★ -
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