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太田第1ダム〜太田第5ダム

堤高55.5m(太田第一ダム)
R/P 1995年 関西電力

2010.5.8見学

奥多々良木発電所の多々良木ダムと黒川ダムを見学した後は、大河内発電所の揚水発電上池の太田ダムにやって来ました。
3週間前に下池の長谷ダムを見学しましたが、日没の為にその日は諦めた太田ダム、今日はリベンジなのでした。

関西電力の水力発電は、堤高日本一を誇る黒部ダムや、古くから電源開発された木曽川や庄川などが有名ですが、近年開発された大河内発電所は、奥多々良木発電所と共に、このエリアは現在、関西電力随一の水力発電地帯となっています。

長谷ダムの右岸の山頂にある太田ダム(上部調整池)は、第1〜第5までの5基のロックフィルダムにより構成されています。

第5ダムの近くにパーキングがあり、小さな公園が用意されています。

5基の天端を渡り、貯水池をぐるり一周できる道がありますが、関電の管理道路となっていて、関係者以外は立入禁止となっています。



山頂の盆地を利用した太田ダムですが、意外と眺望に恵まれておらず、第五ダム脇の公園からが各堤体を見る事の出来る唯一のポイントとなっています。

この辺りの地形は、切り立った山々が広がるエリアなのですが、太田ダムの湖畔は低く小さな山々に囲まれています。山頂にある貯水池は、とても不思議な感覚を覚えます。



公園のすぐ脇にあるのが太田第5ダム。
堤高26.5m  堤頂長101.5m

5基の内で一番可愛らしい小さな堤体です。
天端の右端に門があり、ここから先は立入禁止です。



太田第5ダムの向うに見えるのは、太田第1ダムの堤体です。
堤高55.5m  堤頂長175.3m

5基の中で一番背の高い第1ダム。
実際は、天端の標高は皆同じですから、ノッポと言うより、足が長いといった感じでしょうか?


赤い屋根の管理所の向うに太田第2ダムがありますが、残念ながらその姿を観る事は出来ません。

堤高44.5m  堤頂長397.1mの太田第2ダム。
高さは第1ダムに譲りましたが、たっぷりとした堤頂長を持ち、一番大きな堤体です。
ここからは見えませんが、衛星写真や地形図を見ると、太田第2ダムの堤体の右岸に非常用洪水吐らしきものがある様です。



反統計周りに貯水池の周囲を見て行きます。

奥まった入り江の向うにリップラップが見えますが、ダムではなく護岸だと思われます。
堤の真上に林があり、下流面は無いようです。



対岸に見える大きな2箇所の取水設備。ここから4基の発電電動機に水が落とされます。
向かって左が1・2号機への取水設備、右が3.4号機への取水です。

取水設備の左に見えるのが太田第3ダム。
堤高23.5m  堤頂長208m



地山を挟み、一番左に見えるのが太田第4ダム。
堤高29.3m  堤頂長406m

5基の中で一番長い第4ダム、ここから見えるのは全体の一部分です。



天端はどのダムも立入禁止の太田ダムですが、パーキングからの道を下ると、堤体の下を進む事が出来ます。

まずすぐに現れる太田第5ダムの裏側。
此方に下流の河川がある訳ではないので、下流側よりも「裏側」の方が表現としてしっくりします。



その先に車を進めると、堤高55.5mの太田第1ダムの裏側に到着です。
第5と同じ整形リップラップできっちり築かれたロックフィルダムは、女性的な優しい表情です。

真っ直ぐに伸びる階段もリップラップと同じ天然石で造られており、ちょっとした古代文明の遺跡にも見えます。



その先に太田第2ダムがあるはずですが、残念ながらここから先は立入禁止です。



車をUターンして、さっき左端にちょっとだけ見えていた第4ダムの左端に来ました。
やはり門があり、天端は立入禁止となっています。



400mを超える第4ダムの長い堤体。
取水設備も吐もありませんから、いたってシンプルな表情です。



この場所から対岸を見ると、第1ダム(左)、第5ダム(右)が見えました。
太田ダム(上部調整池)は結構広い貯水池です。

元々この場所には、明治時代に造られた太田池という人工の溜池があり、灌漑用水と、小規模の発電が行われていたそうです。
大河内発電所の開発により、太田池は再開発され面積は10倍ほどになりました。

地形図で見ると細い流れ込みがあるものの、現地で確認する限りこの太田ダムの貯水池に直接流れ込む河川は無い様に思われました。
そうです、驚いた事にこの太田ダムの湖水はほぼ100パーセント、下池の長谷ダムから水車によって吸い上げてきた水なのです!。

これだけ広大な貯水池なのに集水エリアと言える範囲はほとんど無く、あえて言うなら湖面上に直接降った雨水くらいなのです。



揚水発電の上池の太田ダムを観た後は、先日も訪問した下池である長谷ダムに再訪です。

堤高102m
男前の長谷ダムです。やっぱり格好いい!



再び関西電力のPR施設であるエル・ビレッジを訪れます。

前回訪問時は、閉館まぎわでろくに見学できませんでしたが、今日はここから出発する大河内発電所見学にも参加します。



見学の申し込みを済ませ、ちょっと一休み。

電力会社のPR館なのに、よくある様な発電に関する展示物がほとんど無いエル・ビレッジ。
発電に関する見学は、是非シャトルバスに乗って発電所を見学ください。と言う事でしょう。



時間まで、長谷ダムを見上げながらオープンテラスでお茶でもしようかな?

でも、壁に貼られた関西電力の番付け表を見つけて、ニマニア眺めているうちに、あっと言う間に出発時間となりました。




エル・ビレッジからマイクロバスに揺れれる事数分、ダム右岸の地下にある大河内発電所に到着です。最大発電出力128万kWは、揚水発電では日本4位の規模を誇ります。

高浜原発の深夜電力により太田ダムに吸い上げられた水は、4基の発電電動機によって電気が作り出されています。
1・2号機は三菱製、日立製の3.4号機は、周波数調整が出来る可変速型が採用され、より高度な発電システムとなっています。

4基全てがフルパワーで発電を行うと、たった6時間で太田ダムの水が底をつくのだとか。凄いです。

この時の見学ツアーは、たまたま参加者は僕一人だけで、シャトルバスも案内人の方も貸切状態だったので、いろいろとお話を伺う事が出来ました。



太田第1ダム〜太田第5ダム
★★★★

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