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奥里ダム

堤高20.5m
A/P 1960年 電源開発

2010.4.30見学

電源開発の小さなダム。


日本ダム協会のダム年鑑では、たまにダム形式の変更が行われる事があります。
2008年度版に突如として登場した奥里ダムは、当初GA(重力式アーチ)のダムでしたが、2010年度版ではA(アーチ式)に形式変更されました。

ダム形式にエライ!とか、偉くない、とかはありませんが、アーチダムってのはマニアにとってブランドのようなモノで、GAより少し偉くなったような気がします。

その奥里ダムですが、同じ電源開発の風屋ダムに水を送る取水ダムとなっています。
地理的には、風屋ダムの下流で交わる谷川にあり、地図で観ると、風屋の下流なのに風屋に水を送ってる少し不思議な場所にあります。

谷川にそって車を走らせると、林の向こうに白く輝くものがチラチラ見えます。
全開の窓から、風が水の香りを運んで来ました。

ドキドキしながら、最後はゆっくりと車を進めます。
そして、視界が開けると同時に、銀色に輝くカーテンが全容を現しました。

IMGP9840.JPG

アーチを描く越流部の端から端まで、細く白い糸のような越流。

しばらく眺めていたのですが、次の行動に移る気になれず、越流を愛でながらお昼ご飯にする事にしました。



いつもの様にダム巡りの主食(カロリーメイト)をもぐもぐしながら、周辺も観察。

右岸の下流側は堤体の前に土盛りがされています。
ダム直下の叩きの部分は厚くコンクリートが打たれ、ダムの中心に向けスロープになっています。

越流部に比べ、両岸の天端はぐんと高くなっています。堤高20.5mは越流部ではなく、天端上の高さかな?と、思います。

IMGP9890.JPG

手前、左岸には取水口があります。ここで取水された水が風屋ダムに送られています。
天端の端にゲートがありますが、排砂ゲートの様です。

それにしても水が綺麗。

IMGP9888.JPG

堆砂が進む貯水池。
元々それほど大きな貯水池ではないと思いますが、それでもしっかり取水は出来ているのでしょう。

薄いコンクリートのアーチ。
それを縁取る湖水のアーチ。
そして川岸の新緑のアーチ。

春の奥里に三連のアーチが輝いて見えます。

IMGP9847.JPG

水の色はガラスのよう。

コンクリートの上をなめらかに滑ってゆく、薄く、薄く。

そして、春の日差しにプラチナ色に輝く水の粒たち。

IMGP9887.JPG

電源開発の小さな小さな取水ダム。
奥里ダムは、だれもいない静かな谷川で美しい姿を見せてくれました。

IMGP9841.JPG

奥里ダム
★★★

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