無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
川迫ダム

堤高36.5m
G/P 1940年 関西電力

枯れたコンクリート。


ダム便覧で今回のダム巡りのルートを練っていた時に、初めて存在を知ってその姿に思わず驚きの声を上げてしまったのが、この川迫ダムです。
新鋭のコンクリートダムも好きですが、やっぱり昭和初期の戦前のダムには独特のオーラがありますね。

今回はダム湖上流からのアプローチとなりました。

IMGP9655.JPG

どうです、このクレストの意匠!。
ゲートピアに上がる左右の階段、その下のアーチ形にくり貫かれたデザイン。
関電ブラックのゲートの剥げ具合、枯れたコンクリートの渋み。
重厚なゲートやコンクリートの造りとは対照的に、簡素な高欄が良く似合っています。

よく見ると右岸のピアが極端に太くなっていますね。

IMGP9658.JPG

堆砂の多い貯水池。
上流では貯水池内に重機が入り砂を運び出す工事が行われている様です。

便覧のリンク先の先輩マニアの写真の中にはもっと砂が少ない写真もありますから、近年急激に堆砂が進んだのかもしれません。

堆砂が進んでも、ちゃんと取水も出来て運用されているダムはいくつかあります。
ですが、この川迫ダムの場合、かつては掛けられていたはずの網端も撤去されていますから、現在は休止中なのかもしれません。

それにしても水が澄んでいます。

IMGP9669.JPG

天端はダムサイトの車道から少し下がった高さにありました。
当然ながら天端は立入禁止。

ピアと一体の導流壁のボリュームが凄いです。
神通川や、庄川の発電用ダムに多いスタイルですが、導流壁が堤体のずっと下の方まで伸びています。

これは、絶対男前のデザインだぞ!

そんな事をブツブツ独り言をいいながら眺めます。
(もし監視カメラで見られていたら、ニヤニヤした変なおじさんが居ると思われた事でしょう)

IMGP9666.JPG

どうしても気になって、しかし、それが何故なのか、よく判らなかったコンクリート表面の様子。

IMGP9664.JPG

通常より横継目の間隔も狭いのですが、何より縦方向にも細かく継目のようなラインが見えます。
汚れが雨で流れた跡・・?

IMGP9663.JPG

いや、どう見ても、まるでコンクリートブロックを積上げて築いたかのように継目が入っているのです。

表面にコンクリートブロックが貼り込まれた堤体は、大分県の大谷ダムが存在しますが生憎九州遠征の時に見逃していましたから、この川迫ダムの堤体が同じ仕上げであるかは判断が付きません。

IMGP9667.JPG

ダムサイトの道路脇には建設時のプラント跡などが物置スペース等に利用されていました。
両脇の谷積の石垣が色っぽいです。

プラント跡の天井を見ると・・・。

IMGP9661.JPG

天井の穴から丸太がぶら下がっています・・・・。

ワイヤーが切れて丸太が落ちると、何かが起きそうです。ドキドキ。

IMGP9660.JPG

ピアから伸びる鋭い導流壁が見えないものかと、下流の峠道を2往復してみましたが、この眺めで限界でした。

下流から観察する堤体は、非越流部の傾斜がとてもゆるく見えます。

IMGP9671.JPG

例のブロック状の継目と関係があるのか?謎がまた深まりました。
右岸だけ太いゲートピアも、木々に阻まれその秘密を解き明かすには至りませんでした。

IMGP9671.JPG

きっと驚くような秘密を持っているに違いない川迫ダム。
ひとまずは、戦前のコンクリートの渋い表情に満足し、山道を下りました。

川迫ダム
★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム奈良県 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
name:
email:
url:
comments:
Trackback
http://side-way.jugem.jp/trackback/519