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山須原ダム

堤高29.4m
G/P 1932年 九州電力

2010.3.21見学

諸塚ダムを後に、再び国道327に沿って耳川本流を下る。
やがて現れたのが山須原(例によって、やますばる と読む)ダムである。

この山須原ダムというダム名は、ここから水を送っている下流の山須原発電所から採用した名前のようで、地図では、鳥の巣という地名と共に、鳥の巣ダムと記されている。



竣工は名堤 塚原ダムよりも古く1932年。
垂直に立ち上がるゲートの扶壁が塚原ダムと共通するのは、此方も塚原と同じく改修工事が行なわれているのではないかと思われる。

扶壁の上の歩廊も、改修工事の折に設置されたのかもしれない。
現在クレストゲートの交換工事中である北陸電力 神一ダム、及び神二ダムも、これに似た歩廊が追加されたようだ。



左岸の下流に魚道。
魚道を流れ落ちる水の他にも、剥き出しのバルブから放流が行なわれていた。
河川維持放流だろうか。



意外にも天端は道路として開放されている。
宮崎県のダムは、天端が入れないダムが多いので、山須原ダムは貴重な存在である。

軽自動車と変わらない大きさの巨大な巻揚機。
一般に新しい機械ほど外寸はコンパクトになってゆくものであるが、巻揚機に関しては、モーターを小型化する代わりに、減速比などを見直して、プーリーなどの機械部分を大きくする事もあるのかもしれない。



天端通路は車道と歩道が分離されている。
路面はコンクリートではなく、鉄骨と鋼板で造られた橋梁となっている。

国道からこの通路を渡った右岸に、取水設備や管理棟がある。



ダムサイト右岸にある山須原発電所への取水口。
あまり見ない形の網端でガードされている。ハードタイプと呼ぶべきか。



上の写真とは別に、右岸の湖畔に見える設備。
取水口のようにも見えるのだけど、何だろう?。



この山須原ダムで僕が最も気に入ったのは、ラジアルゲートのトラス組の美しさだ。



一見無骨にも見える太めのNトラスだが、縦軸を同じピッチで配置しているため、斜めに入る3本の鉄骨は、角度が少しづつ序変して配されている。

葉っぱの葉脈や、蜂の巣の六角形、雪の結晶など・・・自然界が生み出す造形美に近いものを感じた。



無骨なゲートピア、巨大な巻揚機、鋼板敷きの天端、そして、有機的な暖かみさえある美しいラジアルゲート。
それらが一体となった山須原ダムは、不思議なバランス感を持った堤体であった。

山須原ダム
★★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム宮崎県 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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