無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
入鹿池

堤高25.7m
R/FA 1991年 愛知県営

2010.3.20見学

入鹿池は、以前にも何度も訪れた事のある場所です。
但し、今回は今までとは違い、ダム愛好家として訪れてみました。



香川県の満濃池と並ぶ、この大規模な灌漑用溜池の歴史は古く1633年にまで遡ります。
新田開発のために築かれ、当時は百間堤とも呼ばれていたそうです。

ずらりと並ぶ多くの石碑がその歴史を物語ります。
また、明治元年の大雨によって発生した「入鹿切れ」は、日本ダム史に於いて最大の悲劇の場所となりました。



勿論、現在の入鹿池は当時の惨状を物語るものは何もありません。
堤頂部には何件もの貸しボートや、食堂が軒を並べ、おでんの匂いと一緒に、のどかな空気が流れています。

この食堂の店名は「名竜亭」、名古屋ローカルだぎゃ〜。



昭和の終わりから平成にかけての防災ダム事業によって、現在の入鹿池は農業用水の他に防災の役目も担っています。

ダム便覧によると、この入鹿池のダム形式はロックフィルとなっています。
僕の記憶の入鹿池は絶対にアースフィルだったので、今回、改めて確認する為に訪問したという訳です。

現地を訪れてみても、やはり、どっからどう見てもアースダムなんだけどなあ。
改修工事により、ロックフィルになったのだろうか?。でも、改修工事でダム形式変更って有り得ないと思うのだけど。



日が傾き、そろそろレンタルボートの帰着時間のようです。
いそいそと納竿したボートが桟橋に帰って来ます。

入鹿池は、わかさぎ釣りの他に、昔からバス釣りのポイントとしても有名です。
ですが、相当なタフレイクで、とあるトーナメントでは、参加選手全員ノーフィッシュという伝説があります。
以前、レンタルボートに魚探を付けて池を縦断してみましたが、延々水深5〜7mのフラットボトムで、魚が居付きそうなポイントやストラクチャーは皆無だった記憶があります。

湖畔に灯台が見えます。
入鹿池の右岸は「博物館 明治村」の敷地が広がっています。
明治村は、明治時代の貴重な建築を移築し、保存展示をしている老舗のテーマパークです。



てくてくと堤頂長724mの入鹿池を歩いて来ました。堤の右岸端には取水塔と、洪水吐があります。
ボート屋さんの桟橋をお借りして、ダム湖側からの洪水吐をパチリ。

ちなみに、この一番右岸寄りのボート屋さんは中日新聞の釣果欄に情報を提供していますので、大物が釣れたらここで自慢しましょう。



入鹿池名物、無防備な洪水吐。
ここまで近寄れるゲートはちょっと思い当たりません。

この長い転倒ゲートは、常時倒れていて、上を越流できる状態になっています。
ゲートを立てれば、1mほど貯水位を上げる事ができます。

端っこのキザが可愛い。



上の写真では、近すぎて良く分かりませんね。洪水吐の上に架かる橋のたもとからの眺め。
あんな所までトコトコと歩いて行けるのですよ。



洪水吐の上の橋を渡ると、古井戸のような物が。
ポンプが付けられていますが、用途は不明。



その奥には龍神大王の祠があります。
後ろの建物が取水塔です。

この奥に小さな入江とインレットがあり、そこで釣った48cmが僕の入鹿池バスレコードです。



プチ自慢はさておき、今度は下流面を歩いて左岸に戻ります。

こうやって見るとロックフィルには見えない事は明らかですが、ダムと言うより堤防ですね。

余談ですが、オランダのロッテルダムや、アムステルダムの「ダム」は、堤防という意味。
あっちでのダムとは、日本で言うダムよりも範囲が広いそうです。
だから、ロッテルダムは「ロッテル川の堤防の町」、アムステルダムは「アムステル川の堤防の町」と、言う意味なのだとか。



堤体の下に凄い建物がありました。
入鹿用水土地改良区事務所です。



国宝犬山城で有名な愛知県犬山市ですが、先程の明治村の他にも、リトルワールド、モンキーパークなど、レジャー、観光に力を入れています。

堤体の下流面には道路が作られていました。



その堤体の道路ですが、堤体下流面上とあって、一般車両は通行出来ません。



でも、その道を徒歩で登って行くと、当たり前の様に普通の住宅が建っていますし、各家にはガレージもあったりします。さっき前を通ったレンタルボートや、食堂のご自宅みたいです。

うっかりすると忘れてしまいそうですが、ここはダムの堤頂部です。



入鹿池
長い歴史を刻む大きな溜池は、地元の暮らしに密着し、多くの方に愛されていました。



入鹿池
★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム愛知県 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
name:
email:
url:
comments:
Trackback
http://side-way.jugem.jp/trackback/450