無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
「君は丸山第2ダムを見た事があるか」

それはもう1年以上前、地元の酒の席での事だった。
八百津から引っ越して来た方と会話をする機会があった。

八百津と言えは、丸山ダム。此方から丸山ダムの話題を切り出すと、その方は少し声のトーンを落とし、こう言われた。

「なるほど、丸山ダムはもう観に行ったんだ・・・・。
 ・・・・じゃあ、丸山第2ダムまでは行った・・?」

八百津出身のその方が言うには、現在の丸山ダムの上流に、「丸山第2ダム」というダムがあると言うのだ。
もちろん、新丸山ダムと混同している訳は無い。
酒の席の為、はっきりとした情報が引き出せないまま、他の人に声を掛けられ、その話題は中断。そのまま宴会はお開きに。


それから、ネット上や、地形図、航空写真をくまなく探すが、例のダムは確認できず。
現在の丸山ダムによって水没した、古い取水堰堤なのではないかと予想するが、空想の域を出ていない。
去年の森水で、丸山ダムの職員の方にもお聞きしたが、そんな話は初耳であるという。
(今思えば、関電の方に伺うべきだった)

丸山第2ダム。いつも頭の隅で燻り続ける永遠の謎。


それは、先日訪れた福沢桃介記念館での事。
これは大同電力が昭和12年に作図した、木曽川開発鳥瞰図である。



大井ダム。
全門開放!ざばーっ!!。発電所などの細部も忠実に書き込まれています。



木曽川の横綱は三浦ダム。一番大きく描かれています。

昭和20年完成の三浦ダム、図案が描かれた昭和12年は建設の真っ只中です。
最終的な仕様が決まっていなかったのか、大井のようなゲートが並ぶ姿で書かれています。
その割りに、放流はコンジットのような所からこっそり放流していますから、クレストの設計が、どっちに転んでも違和感のない図案になっている様です。

どうも、この鳥瞰図は、計画段階の発電所やダムも書き込まれている様子。



そして、これが問題の場所。

丸山発電所とありますが、兼山や今渡とよく似た沢山のゲートの並ぶ姿は、大同電力(後に関西電力)が最初に計画した発電専用の丸山ダムの姿だと思われます。
戦後になって完成したこの丸山ダムは、洪水調節を目的に建設省が開発加わり、現在の姿になって行く訳です。

さらに、上流の完成済みの笠置ダムとの間に、「二股発電所」と、あります。地名からすると心霊スポットで有名な二股トンネルの辺りでしょうか?。

もしかして、これが「丸山第2ダム」!!
この堰堤が丸山のダム湖に眠っているのか!

と、思いましたが、実際には二股発電所は財界の低迷などにより、丸山発電所に計画を統合する形で建設が見送られたのだそうです。

結局、丸山第2ダムの謎解きは振り出しに戻ってしまいました。



それにしても、笠置ダムの発電所のデザイン、凄いです。
実際は、地形の都合でこの図案が描かれている方角(左岸下流)からは絶対に観えないのですが、完成の翌年に描かれていますし、プラント跡まで忠実に書き込まれていますから、実物もこんな形状なんだろうなあ。

| あつだむ宣言!(清水篤) | DAM Fan House | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
name:
email:
url:
comments:
Trackback
トラックバック機能は終了しました。