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高藪取水堰

堤高11.6m
G/P 1930年 四国電力

2010.2.12見学

四国魂。


大橋ダムを後に、数キロほど吉野川を下ると個性的な取水堰堤が見えて来る。
四国電力の高藪取水堰である。



緩くカーブした堤体。
頂上部分にコンクリートが盛られている事もあり、下流面の表面が膨らんで見える。
比較的小さな無数の石がびっしりと並ぶ、その有機的な形は、数の子を思い出した。



堤体表面のアップ。
石積みは切石ではなく、大小さまざまな割石が使われ、乱積み、もしくは谷積みで築かれている。

目地に詰められたモルタルから水が浸み出ているが、特に気にする感じでもなく、これで問題ないと見える。
こんな堤体で、台風などの出水に耐えられるのかと心配になるが、上流に巨大な大橋ダムがあるため、極端な大水は発生しないのかもしれない。



堤体と並び、特徴のあるゲート部分。

階段状のゲートピアには装飾的な意味は無く、この方が型枠が簡素であったり、下からコンクリートを打設して築き上げる際に、足場が要らなかったりなど、建設時の都合によるものではないだろうか。
結果として、他で類を見ない個性的な造形となった訳である。

下流への取水口はピアの背後のダム湖右岸にある。



ピアから川岸に沿って伸びる、魚道らしき遺構。
岸の岩を削り、天然石を積み上げて造られた水路は、どこまでが天然で、どこからが人の手によるものか判らない。

この部分だけ見ると、現代なのか?古代遺跡なか?日本なのか?海外なのか?まるで判別が出来ない。



ゲートピアの下には、天然の岩が露出する。
河床をほとんど掘削せずに築かれているのかもしれない。

この辺りの川の石は、全てこの様な緑かかった色をしている。気になって調べてみたのだが、何と言う岩石なのかよく判らなかった。
緑色片岩、もしくは緑泥石片岩という石だろうか。

この後に巡ったダムや、付近の山村風景を観て感じたのだが、高知や愛媛を中心に、四国は石に対して独自の文化を持っているように感じる。
平地が少なく急斜面ばかりの土地に、石が積まれて段々畑が広がる。
家の軒先や、階段などのちょっとした部分など、何にでも地元の石が使われ、造作されている。

山ばかりという土地柄に加え、材料となる石材が簡単に、かつ大量に確保できるといった条件が揃っているのだろう。



階段状のゲートピアを正面から。
本来あるはずの遮水ゲートは現在は撤去され、駆動のシャフトも抜き取られている様だ。
ゲートピアの間のアーチ形の放流部はオリジナルの形状か、それともゲート撤去後に造られたものだろうか。

それよりも、ピアの頂上に何かヒラヒラと風になびく物がある・・。



良く見ると、それが当然だと言う様に、ピアの手摺りを利用して洗濯物が干されている・・。
四国電力の職員の物・・?。

いや、ベージュや薄桃色をした木綿のそれは、明らかにおばちゃんの洗濯物なのだ。
(画像は自主規制)



さらにダムサイトを観察すると、ダムの管理棟かと思った3階立コンクリートの建物にはプランターが並び、かなり色濃い生活感に溢れている。明らかに普通のお宅のなのであった。

無人化され不要になった管理棟を買い取り、住んでおられるのか?
ダム管理の為、引っ越して来られた方が無人化された後も定住されてるのか?

1930年完成の高藪取水堰、その建物自体はそれよりも最近の建物なので一層謎は深まる。



とにかく、おばちゃん。 帽子が落ちてるよ〜。



近代産業遺産と、四国特有の石積文化。
それに、ごく普通の民家がコラボレートした奇跡の堰堤。
大橋ダムを訪れた時は、是非立ち寄って頂きたい高藪取水堰でした。



石の文化 四国の魂。

高藪取水堰。
★★★★

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