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山田池

堤高27.3m
G/A 1923年 兵庫県営

2009.11.28見学

遺跡のごとく。


神戸市北部の丘陵の中、ひっそりと石積みの古いダムが潜んでいるらしい。
ダムまでは、遊歩道で山を越えるしか手段が無いのだと言う。
その遊歩道も、一部は雨水による土の流出などで荒れ、険しいものだとか。

晩秋の昼下がり、山田池を目指す。
遊歩道の登り口は、呑吐ダムの湖周道路脇に唐突にあるのだが、あまり目立たない為注意しないと車では通り過ぎてしまうだろう。
それよりも、周辺に車を停めて置くスペースがまるで無いので、数百メートル離れた湖畔の駐車場か登り口まで歩く事になる。

遊歩道はいきなりの急勾配、道と言うよりも崖を這うがの如く。黒部ダム直下の旧日電歩道を思い出した。
そんな急斜面も長くは続かず、やがて山陽自動車道の騒音も聞えなくなると、耳に届くのはザクザクと落葉を踏む足音だけとなる。
ずっと登り続けていた歩道がやがて下り坂になると、目指す山田池は近い。

心臓が激しく鼓動するのは、延々山道を歩いて来た事だけでは無い。
林の隙間から陽光を反射する湖面が見える。歩道は山田池の湖畔へ誘ってくれた。



整然と布積みされた切石。円形の取水設備や、四角い柱の高欄が、中世の古城の佇まいを魅せる。

上下に薄い3門の余水吐。
重厚な石造りの橋脚のようなディティールには、明らかな様式美が宿っている。

美しい。



休憩する間も無く、天端を目指す。歩道はそのまま天端へ案内してくれる。
天端からの貯水池。
人の手によるものが何一つ見えない山田池。晩秋の西日が湖面を照らす。



取水設備の赤いアコーディオン扉から内部を除く。
同じ色に塗られたバルブが見える。
それと、床一面に鮮やかなグリーンの苔が絨毯のように生えそろう。強烈なコントラスト。



事前に頂いた情報によると、ダムの直下に降りる道があるらしい。
写真を拝見すると、下流の左岸側からの撮影の様に伺える。
だが、天端から左岸下流は直ぐにガレた崖となっていて、到底降りる事は出来そうに無い。

対岸の右岸なら、下流に降りられそうな道があったので、迷う事無く降りてみる事にした。



直線的な下流面、午前に見た千刈ダムのような裾のドレープは無く、男性的な重厚感が漂う。

両岸から覆う木々がこの古いダムの歴史と、下流に完成した呑吐ダムにより、第一線を退いた現在の山田池というものを物語るようだ。

さらに驚きの事実が待ち受けていた。
減勢池から下流へは、送水トンネルにより地下を水が流れる仕組みになっていた。
つまり、山田池のダム下には露出した河川が無く、よって、そのまま歩いて両岸を行き来できるのだ。

小さく、細く見える送水管。
そういえば、天端の余水吐もとても小さい。
地形図を見ると、山田池の貯水池は四方を山に囲まれ、ダムが築かれる以前も河川といえるほどの川は無かったのではないかと思う。
収水範囲も広くない様なので、大雨などでも一気に水位が上昇する事は無かったのではないだろうか。




山田池。

辿り付くには荒れた歩道でしかアクセス出来ず。電気さえ引かれていない、当時のままの設備は現在どの様に運用されているのだろうか。
それとも、下流に新しいダムが完成した事により、誰もいない森の中で静かに余生を送っているのだろうか。



山田池
★★★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム兵庫県 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
2011/01/21 2:41 AM posted by: kusanews
県道からのルートを、そのまま南下したら、
往生しまっせーーーー!
(周回路の南側は、危険コース?!)
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