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青下第1ダム

堤高18m(※)
G/W 1933年 仙台市営

2009.10.11見学

碧流混々。


大倉ダムのすぐ近くに、昭和初期に竣工した素晴しい水道用のダムがあると聞く。
下流から青下第1、第2、第3の三連のコンクリートダムで、仙台市営の中原浄水場の水源池として現役であるばかりか、ダム本体をはじめ、旧管理事務所、取水口など12もの施設が登録有形文化財に指定されている。

ダムを見学するには仙台市水道記念館を訪れるのが良い。(※12月〜3月は閉館)
青下第1ダムをメインとして美しく庭園が整備され、青下第1ダムは貴重な文化財が点在する散策路のコースになっている。

数ある登録有形文化財のひとつ、昭和8年に建築された「青下ダム旧管理事務所」。
ガラス張りの丸い部分は階段室、どことなく灯台のイメージなのは白い外壁だからだろうか。



旧管理事務所から青下ダム記念碑などを見学し、散策路を下ってゆくと青下第1ダムに到着する。



青下の3基のダムは、共に玉石コンクリート造玉石貼の越流式重力ダムである。
この青下第1ダムのみ両岸を結ぶ橋が越琉部に設置される。通常、天端やクレストと呼ばれる部分に当るがダムの構造とは独立しており、「青下橋」と呼ばれる。

玉石貼りの上を湖水が飛沫を上げ滑ってゆく。



堤体の中程には「青下第一ダム取水塔」。
湖水の濁りは先日の台風18号の影響だろう。



玉石貼りは堤体の越流面のみならず、導流壁、減勢工、両岸の護岸にまであらゆる部分に施されている。
下流左岸の玉石貼りに囲まれた一角は浄水場に向かう導水隧道の入口。

玉石貼りの堤体と知って、越流面のみ玉石貼りと勝手にイメージしていたので、全てのコンクリート部分にびっしりと玉石が貼り込まれた青下第1ダムを観て、驚きと共に感動してしまった。

全体のシルエットは戦前の小型ダムらしい柔らかな形状と言う事もあり、玉石貼りの表情は、爬虫類の鱗のようでもあり、鎖帷子をまとっているかの様でもある。



竣工当時の姿のまま、水道施設として現役を維持するのはとても大変だろうな。
きっと、80年前と変わらないだろう水飛沫を上げる越流を観ながら、ふとそんな事を思う。


青下第1ダム
★★★★

(※)堤高の値は仙台市水道局のパンフレットに基づく

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