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大津ダム

堤高19.6m
G/P 1931年 東京電力

2009.6.17見学

JR吾妻線の踏切を渡り、田畑の中の一本道を進み、坂を下ると大津ダムが見えて来る。
昔のダム設備らしく敷地が狭く、充分な駐車スペースが無いので、手前の変電所の辺りに駐車して少し歩く方が良いだろう。

徒歩で堤体の下流側への道を下り、振り返ると石貼り堤体の上に、ローリングゲートが横たわるクラシックな堰堤が見える。



左岸沿いに堤体へ近づく道があるが、鋼管の手摺りは老朽化しており、あてにしない方が良い。

丸太の様なローリングゲートが2門、その向こうの右岸は自然越流式となっており、当日も越流する姿が鑑賞できた。
越流部の高さから察するに、湖面はローリングゲートの上端まで迫っている様で、有事の際はゲート上部からも越流する構造なのかもしれない。

石貼りの下流面に対して、センターと左右のゲートピアが無骨で、少し無粋な様にも見える。

僕の地元にある上麻生堰堤に近い堤体であるが、女性的な美しさで飛騨川の女王の異名を持つ上麻生に対して、この大津ダムは無骨でどこか油の匂いがする男くさい堤体だ。

決定的に上麻生と異なるのは、全面石貼り堤体として竣工後、ゲートピアの石貼りを残して越流面をコンクリートで打ち直し、現在の姿となる上麻生に対して、大津ダムの場合は、型枠を用いたコンクリートダムの上に、越流面のみコンクリートの保護として石材を貼り付けた?と、伺えるところである。

石貼り越流面とそぐわない無粋なゲートピアを見た第一印象では、ピアのコンクリート表面は最近の改修工事では?と、思ったのだが、より痛みが激しいはずの越流面が石張りである事から、この姿が1931年の竣工からのオリジナルではないかと思うに至った。



鈍い色を見せる鋼鉄のローリングゲートは、パッチワークの様な鋼板に、無数のリベットが睨みをきかせる。

石貼りの目地は思いのほか白く、幾度となく手入れが施されて来たものと思われる。

大切に守られて来た事であろう、千鳥に組まれた天然石の石張りと、リベット打ち鋼板のコンビネーションは、宮崎駿作画の、ナウシカの原作コミックの背景に登場しそうだ。

風の谷での発電であれば、中心のピアに風車を設置して風力発電と言いたい所だが、もちろん実際は水力発電である。

風の谷のダム、大津ダム。
★★★

| あつだむ宣言!(清水篤) | ダム群馬県 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2009/10/01 7:57 PM posted by: 夜雀
「風の谷のダム」ナイス!!
またまた凄い写真お撮りになりましたね。
これは凄いな。
モルタルで固められた石張りの越流部
鋼製ゲートの質感

・・・なんでフォトコンに出す前に公開しましたか。
まさかこれ以上の作品をお撮りになったという事ですか。

恐るべし〜。
でも楽しみ♪

   夜雀 拝
2009/10/01 10:58 PM posted by: あつダム宣言!
夜雀さま、こんばんわ。

茶褐色のローリングゲートの色合いもいい味だったのですが、石貼りの目地の白さが印象的だったのでモノクロで撮ってみました。
結果、リベットからの染みのストライプも表現できたのは良かったかな?。

ゲートの風合いは大井川ダムのローリングゲートも凄く良いですよねー。
こっちは鉄板の汚れ具合が良かったんでカラーで撮ってます。いずれアップしますね。(いつになるかは??)
2009/10/02 8:09 AM posted by: りえま
モノクロのアップ、いいですねー♪
これ欲しいなぁ。
大津ダムは好きですー。
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