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横川ダム

堤高72.5m
G/FNIP 2007年 国交省(北陸地方整備局)

2012.10.8見学


最上川水系の白川ダムから西へおよそ20km、横川ダムは隣りにあるダムですが荒川水系となり、北陸地方整備局が管理する多目的ダムとなっています。

白川ダムでは薄らいでいた霧なのですが、横川ダムではさらに濃い霧が辺りを真っ白に包んでいました。
天端標高が白川ダムよりだいぶ高いのかな?と思ったのですが、267.5mの天端標高は、白川ダムよりも75mも低い高さとなっていました。

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2007年竣工の真新しい横川ダム、管理所もスクエアなモダンなデザインが採用されています。
隣接する展示施設「きてくろ館」は対照的に丸く凝った外観をしていました。

残念ながら、きてくろ館の開館時間は9時〜17時となっていて、見学は出来ませんでした。
(僕が訪れるのが早すぎました、ちなみに冬季は閉館となりますので、ダムカードの配布は隣りの管理所となります)

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堤高72.5mの立派なダムなのですが、こう霧が濃くては何も見えません・・・。

実は横川ダムのクレスト中央に配された3門の洪水吐ゲートは、「回転式スライドゲート」と言う、新開発のゲートが採用されているはずなのですが・・・。

とりあえず他を観ている間に、多少なりと霧が晴れて来る事に期待して、天端へ向かいます。

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ダム全体を覆う深い霧。

ダム湖は「白い森おくに湖」と、なんだかお土産物のクッキーみたいな可愛い湖名が命名されています。しかし、これでは「白い霧おぐに湖」ですね。

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深い霧は視界だけではなく、あらゆる音も隠してしまうのが、しんと静まった森の中にバルブ放流の水音だけが、やたらと遠くから聞こえていました。

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下流も上流も真っ白。
例の回転式スライドゲートの採用により、すっきりとした天端も霧の中に溶け込んでいます。

この世界に僕一人しか居ないんじゃないか、と言う程の静寂。

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それでも僕の靴音の他に、かすかに足音がした気がしました。

しばらくすると巡回に管理所の方が霧の中から現れました。
軽く挨拶をしてすれ違います。

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天端を往復して戻って来たのですが、相変わらず視界は晴れず、それどころかより一層霧が濃くなって来ました。

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回転式スライドゲート・・・。

仕方がないのでとりあえず撮影しましたが、これではよく解りませんね。
(辛うじて壁面に丸いリングがうっすら見えています、本当なら近未来的なカッコいいゲートなのですが・・・残念)

越流型(扉体上を水が越流する事が出来る)のゲートである回転式スライドゲートは、全開/全閉を基本とし、洪水調節時でもクレストゲート操作による流量調節を行わない洪水調節計画に基づき、コスト低減と管理の簡略化を図り採用されました。

近い構造のゲートでライジングセクターゲートがありますが、回転式スライドゲートは扉体支持部をリング状とし、水圧荷重をリング内面のコンクリート基部で受ける構造としたのが特徴で、円盤状の支持部を持つライジングセクターゲートと比べ支持構造の簡素化(コスト縮減)が図られています。

と、言っても写真がこんなので申し訳ない・・・。

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深い霧のベールに包まれていた横川ダム。
まあ、これも再訪するきっかけにもなりますからヨシとします。
次のダムでは晴れるといいのですが・・・。

横川ダム
★★★

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白川ダム

堤高66m
R/FNAIP 1981年 国交省(東北地方整備局)

2012.10.8見学


ダム巡り3日目、朝一は最上川水系からスタートです。
最上川上流部の支流置賜白川にあるロックフィル、白川ダムです。

早朝のダム湖、ひんやりと湿った秋の空気に包まれていました。

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駐車場から管理所へと向かう車道は、早朝とあって、まだ閉められていましたが、歩道が別にあり、徒歩で見学するのには問題ないようです。

低く立ち込めた霧、赤い取水塔が水面から伸びています。
目の前にあるのが発電用、その向こうに見えているのは灌漑や工業用水の取水塔です。

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そのまま管理所前を歩いて天端へ。

左岸には洪水吐が造られていますが、立派な洪水吐で、ここだけ見たら重力式コンクリートダムのようです。

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管理橋から不意に下を見たら、腰が抜けそうなほど驚いてしまいました。

真っ赤な巨大アーム。
白川ダムの非常用洪水吐に使われている2門のラジアルゲートは、径間11.0m、扉高16.17m、扉体半径17.0mという超ビッグサイズ。
国内のラジアルゲートでは岐阜県の岩屋ダムとならぶ最大規模のものです。
(岩屋ダムのラジアルゲート、径間10.9m、扉高18.312m、扉体半径18.0m)

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残念ながら扉体は深い深い壁に隠れて見えません。

しかし、このゲート部分だけ川床に据え付けても十分ダムと呼べる大きさがあり、迫力満点です。
洪水吐部分の幅だけでも71.4mもありますから、本当に小柄なコンクリートダムがまるまる1基乗っかっているような感じです。

2門の非常用洪水吐の間にオリフィスゲートがあります。

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洪水吐脇から下流。
とうとうと静かに流れる川面が見えました。

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左岸の洪水吐を見て、そこから先はようやくダム本体となります。
九頭竜にも似た黒っぽいロック材は軽く整形されています。

途中でくの字に折れたダム軸が特徴的です。

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堤高は66mなので、ロックフィルとしては中規模ですが、堤頂長は419.6mとたっぷりとしています。

面白いのが山間が狭まった所ではなく、少し開けた部分にダムが築かれている事です。
堤体の端までやって来ると左岸端の下流の川面は遠く、右岸の下流側は山に囲まれている感じになっています。

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堤体を往復し駐車場まで戻って来る頃には、立ちこめていた深い霧が解け、スッキリとした秋空がピカピカと朝露に輝いて見えました。

今日もいいダム巡り日和になりそうです。

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白川ダム
★★★

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赤芝ダム

堤高31.8m
G/P 1954年 コバレントマテリアル(株)

2012.7.17見学


長井ダムを後に国道113号(小国街道)を西に進みます。
国道に併走して、道路脇に赤芝ダムが現れました。

赤芝ダムはコバレントマテリアルという民間企業所有の発電用ダムです。

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ローラーゲートのピアの上に企業名のロゴマーク。
見慣れない感じも手伝って、ここだけ見ると無国籍な感じに見えます。

コバレントマテリアルは半導体や液晶パネル、産業製品などの素材メーカーです。

この赤芝ダム(赤芝発電所)は、コバレントマテリアルの前身会社、東芝セラミックス(株)の、さらに前身である東芝電興(株)時代に建設されました。
東芝電興は主に石英ガラスなどを生産しており、その電力の供給を目的として建設された様です。

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4門のローラーゲート。
そして、これでもか!と言う、たぷたぷに貯水された水。

こんなにぎりぎりまで水がある光景って、ちょっと特殊で珍しいと思います。

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ゲート付近には漂着物が集まっていましたが、発電所の周囲は網端に囲まれ問題ありません。
ダム本体と一体となって、左岸に発電所が併設されています。

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発電所やダムの下流側を拝見したいのですが、ここから先は関係者以外は立入禁止のようです。

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赤芝ダム
★★

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長井ダム

堤高125.5m
G/FNAWP 2011年 国交省(東北地方整備局)

2012.7.17見学


雨が降り始めた木地山ダムから、逃げるように長井ダムの貯水池まで戻って来ました。
風びゅーびゅー、雨ぼたぼたぼたぼた。

長井ダムの上流には、かつて菅野ダムがありました。
長井ダムにより沈む事になった菅野ダムは、天端の一部がモニュメントとして保存展示されています。

が、しかし、風雨が凄すぎて、車から出る事もできません。
しばらく車内で風雨が弱まってくれるのを待ちましたが、一向にその気配は無く、仕方なく長井ダムのダムサイトまで戻ります。

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ところがまだ正門の施錠時間だったので、扉の鍵が開く7:00まで再び待機。
時間になって、職員さんが開錠して下さいました。

「すみません、工事の方ですか?」と、職員さん。
開錠は7:00ですが、一般の見学は9:00からなのだそうです。
ちょっとトイレにも行きたかったので、無理をお願いして特別に入らせて頂きました。

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管理所1階のロビーから、ガラス越しに雨の長井ダムが見えました。

堤頂高125.5m、堤頂長381m、堤体積120万㎥という堂々たるスペック。
月山ダム(123m/393m/116万㎥)とほぼ同じサイズであり、山形のツートップと言った感じでしょうか?。

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現在の水位では菅野ダムは完全に湖面に没して見る事は出来ないそうです。

職員さんに、朝一で木地山ダムまで行って来た事を話すと、
「それなら菅野ダムのダムカードの配布条件は満たしていますので・・・」
と、長井ダムと一緒に、菅野ダムのカードも差し出してくださいました。

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開放時間までまだまだ2時間もあるので、今日はこのまま長井ダムを後にする事にしました。
いつかまた、是非とも好天のダム日和に再訪したいと思います。

帰り道、助手席の窓からのクレストゲート。
中心の二棟の建物が気になります・・・帰宅後に調べたら、オリフィスゲートの予備ゲートに関する建物のようです。

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下の写真はまだ雨の降っていない、朝一に来た時の長井ダムです。

自然調節のクレストゲートながら、なかなかの男前です。
出来立てとあって白いコンクリートが印象的で、何処かしら滝沢ダムのような近未来的なイメージさえあります。

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長井ダム
★★★★

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木地山ダム

堤高46m
HG/NP 1960年 山形県営

2012.7.17見学


最上川沿いにある道の駅で車中泊して、遠征4日目は山形県のダムを周ります。
国道287から山間の県道に入り数キロ程、突如巨大な白い壁が現れました。
昨年(2011年)竣工したばかりの長井ダムです。

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長井ダムの堂々たる姿を横目にさらに上流へ向かう事にしました。
本日最初のターゲットは、長井ダムから10kmほど上流にある木地山ダムです。

長井ダムから木地山ダムまでの山道は、すれ違い困難な険しい道だと聞いていました。
ならば、ダム管理者さんや工事関係の車両が通る前に見学を済ませ下山した方がスムーズに通行できるだろうし、天気予報によるとこの後、雨になるとの事だったので、降り出す前に行っておいた方が安全だろうと思いました。

なにはともあれ、早朝の山道を走って無事、木地山ダムに到着。
木地山ダムは日本に数える程しか存在しない中空重力式のダムです。

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天端からストンと一気に落ちる下流面。
無機質なゲート部分や導流壁は、この時代のコンクリートダムのスタンダードな造形です。

下に見える爪のようなジャンプ台が特徴的です。

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天端は車道となっていて、車でも通行可能のようでしたが、タイトなダムサイトには対岸にもパーキングは無さそうなので、手前の路肩に駐車して歩く事にしました。

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上流面を見ます。

クレストまでたっぷりと湛える湖水。
すごく頼もしい姿ですが、残念ながらダイヤモンドヘッドは見えません。

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2門のクレストゲート部分でクランクした天端を散策します。

左岸側のゲート上部より真下を望みます。
パワーショベルのバケットのようなジャンプ台が見えました。

下流の谷川はゴツゴツした川床が露出しています。

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ダムを渡った左岸には管理所や船倉、岸にへばり付くようにダム施設がありました。岸際の地形から察するに、とても急峻な谷に造られたダムのようです。

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厚い雲で覆われ暗い表情の湖面、右岸には発電用の取水口が見えます。

洪水調節に加え、不特定用水と発電を目的としていた木地山ダムですが、洪水調節は下流の長井ダムが一手に受け持つ事になり、現在のダム目的はNPの利水ダムとなっています。

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天端上に設置してある吹き流し。

吹き流しが設置してある事から、元々風が強い場所なんだと想像できますが、遮る物の無い満水の湖面で風が勢い付くのか、上流から吹き降ろす北風は爆風のように天端を通過して行きます。

ダム下から吹き上げるダム風と違い、湖面から吹いて来てダムの下流側にぶっとんで行く爆風は天端に居てかなりの恐怖感。

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そうこうしている間に、北風に乗って大粒の雨まで飛んできました。
とにかく風が強くて、傘をさそうものなら天端からメリーポピンズになる事は間違いありません。

ともかく安全第一で見学は中止して、急いで下山した方が良さそうな雰囲気です。
慌ただしく後にした木地山ダムでした。

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木地山ダム
★★★


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蔵王ダム

堤高66m
HG/FNW 1969年 山形県営

2012.7.16見学


東北道から山形道を走り、きれいな渓谷に沿って山道を登ると、蔵王ダムの大きな体が見えて来ました。
堤高66m、堤頂長は273.8mとたっぷりとした堤体、洪水調節、不特定用水、上水道を目的とした山形県営の多目的ダムです。

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ダムサイトの天端レベルまでやって来ました。
なみなみと貯えられた湖水、HG特有のダイヤモンドヘッドの先端だけ辛うじて見えています。

全国にわずか13基しか存在しない中空重力式、1969年に竣工した蔵王ダムは最後から2番目に完成した堤体です。
完成から40年以上経ていますが、綺麗な美白肌が印象的。

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天端左岸寄りにある建物は巡視艇の船倉、船はクレーンで湖面に降ろされます。

その向こうにワイヤーが下がっているのが、上水道用の取水設備です。
ワイヤーを巻き上げて取水水深を調節できる(表面から取水できる)ヒンジパイプ式の取水設備かな?と思います。

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長い堤体の向こう、右岸側にも同じ構造の取水設備がありますが、こちらは農業用水の取水です。

その向こうに2門のクレストゲートがありますが、扉体はここからは見えません。
赤いコースターゲートは常用放流設備(高圧ラジアル1門)用の予備ゲートです。

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インレットが見えるコンパクトな貯水池ですが、とても綺麗な水が印象的でした。
左岸に沿って林道があるはずですが、茂った森に隠されて天然湖のような自然な表情です。

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堤体左岸にぴったりとくっついている管理所。
高効率設計のHGなので、付帯施設のレイアウトにも無駄がありません。

U字谷に建設される事の多い中空重力式。
長い堤体が示す通り、この蔵王はうってつけの地形だった様です。
V字谷と比べ、イメージでは大らかな感じもあるU字谷ですが、実際には向かい合った両岸の岩盤はとても急峻で、ダムサイトはとてもタイトだったりします。

この日、天端は立入禁止でしたが、平日は解放されているのでは?と思います。
(ドライブに来た家族連れが、おっかしいなあ〜いつもは開いてるのに〜。なんて話していました)

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フェンスの際から下流を観ます。
天端からすぱっとシャープに落ちる下流面もHGの特徴です。

下に水平に出ている鉄管は上水道用のものです。
少し見ずらいですが、やはり同じ感じで農業用の鉄管が向こうにあります。

また、農業用水もしくは、河川維持の流水を利用して管理用の発電設備を持っています。最大出力は480KW、ダム管理所で使われる他に山形県庁にも送電されていて、夜間の余剰電力は東北電力に売電されています。

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キリリとした横顔が凛々しい蔵王ダム。

くっきりと刻んである水平のラインと交差して、沢山の横継目が見えます。
大きな下流面をよく見ると、HGの証である丸い換気孔も見えました。

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蔵王ダム
★★★


おまけ。
蔵王ダム左岸パーキングにて。

駐車場でのキジ撃ちはご法度です。

右下の謎のマークがHGの断面みたいで気になる〜。

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梵字川ダム

堤高40.9m
G/P 1933 東北電力

2009.10.12見学

夢の40m級。


梵字川ダムは国交省の多目的ダム 月山ダムの直下にある発電用ダムである。
竣工は1933と古く、背後の巨大な月山ダムの大先輩にあたる。



ダムの下流に橋があるので真正面から堤体を眺める事が出来るが、運が悪いと全面越流式の堤体は越流水に覆われ、ほとんど姿を隠してしまうらしい。
幸い、今回は脇の余水吐からの放流も程度で、丁度良い具合に堤体を鑑賞する事が出来た。

天端レスの全面越流式のダムは、高くても堤高25mどまりで、大抵は温厚そうな風情なのだが、この梵字川ダムは堤高が40.9mと異様に堤高があり、堤頂長が62.4mと縦長のシルエットと言う事もあり非常に鋭くシャープ。
コンクリートの巨大なクサビが渓谷に突き刺さっているかの様だ。



下に行くにつれ狭くなるV字の越流面、ちゃんと両岸に導流壁もある。
越流面はお世辞にも滑らかとは言いがたいが、かえって味があり、なかなか恰好良く見える。

ダムの下は河床が一部コンクリートで補強されている程度で大掛かりな減勢工は無いようだ。
手前に四角柱、堤体側に円柱状のブロックが立ち並ぶ程度。
周囲は険しい渓谷で河床の岩盤もしっかりしたものなのだろう。

下流の右岸は畑なので農道からより近づく事が出来そうなのだか、地主により立入禁止の立札があり、近寄る事が出来なかった。

天端レスのコンクリートダム好きにとって夢のような40m級の梵字川ダム。
しかしその魅力は高さだけでは無かった。

梵字川ダム
★★★

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月山ダム

堤高123m
G/FNWP 2001 国土交通省

2009.10.12見学

DAM of MOOM.



月山は山形を代表するコンクリートダムである。
堤高は123m、近く完成する長井ダムに僅かに越されるが堂々とした大規模ダムである事には代わりない。

特徴的な半円形の意匠は右岸を走る国道112号から観る事が出来る。
もちろん背後の霊峰月山からの月のモチーフであるが、地元の地名から朝日のモチーフも含まれているのだとか。

中央の放流設備のアップ。
クレストには2門のラジアルゲート、洪水吐のジャンプ台の下に覗くのは常用洪水吐のラジアルゲートの放流口である

非常にクールで機能的なレイアウトと言えるが、反面、顔のようでユーモラス。
何故だか大助・花子の宮川大助の顔が脳裏をよぎるが気のせいであってほしい。



天端は徒歩で散策が出来る。
展示施設も充実しているが、祝日の早朝とあって閉館中。

コンクリートの高覧や建物の窓は半円や丸型のモチーフが多用されている。
丸窓の中を覗くと、巻揚機が鎮座していた。




天端から下流を望む。
直ぐ下流には東北電力の梵字川ダムがあるのだか、天端の無い全面越流タイプの堤体なのでよく見えない。
感覚的には宮ヶ瀬ダムと、石小屋ダム(副ダム)の距離感に近い。



下流面のモチーフが美しいダムデザイン。
なんとなくロマンチックな月山ダムでした。

月山ダム
★★★★


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寒河江ダム

堤高112m
R/FNAWP 1990年 国土交通省

2009.10.12見学

みんなのダム。



寒河江ダムは山形県を代表する大型のロックフィルダムで、地山をまたいでダム本体と、洪水吐を配置する感じは山梨の広瀬ダムや、長野の牧尾ダムを思い出す。

朝日を受ける洪水吐。
長い減勢池、厚みのある導流壁の端にはフーチングもある。
秘密基地っぽくて、素直に恰好良いと思う。



この寒河江ダムの名物として112m(堤高と同じ)の高さまで吹き上がるという大噴水がある。
残念ながら、早朝では見る事は出来なかったが、噴水が目前の湖畔には道の駅が作られ、ダムに興味がある人も、さほど無い人でも楽しむ事の出来るダムだと思う。(道の駅には手作り感溢れる淡水魚水族館もアリ、これもまだ営業前、残念)

堤高112mでありながら、ロックフィルの堤体積4位の寒河江ダム、堤頂長は510mもある。右岸に巨大な選択取水設備が見える、建物の屋根が山小屋風で面白い。

天端の道路はアスファルト舗装されているが車両通行禁止。
対岸に集落がある訳でも無いので当然といえば当然(ひょっとして昼間は通行可かもしれないが、早朝の為未確認)



長い長い堤頂の先、右岸の放流設備まで歩く、気持ちのいい朝。
歩きながら自宅の家族に「おはよう」と電話する、息が白い。
寒河江ダムがもし家の近所にあったら、毎朝歩いてダイエットに貢献しそうだ。

それにしてもロックフィルの範囲が広い。ダム本体の左岸上流から広い範囲でリップラップが広がる。堤体積4位の秘密はこの辺りにありそうだ。




途中で靴紐を締めなおし、ずんずん歩く。
ようやくゲート設備に到着。
非常用洪水吐のフラップゲートが4門、常用としてラジアルゲート2門、さらにその内側にオリフィスを2門備えている。
両脇のフラップゲートの下流が階段状になっていて、いっそうメカニカルな印象を強くしている。
真ん中にある赤い屋根の下には社会科見学用の説明パネルが用意されている。
平日には沢山の子供達が引率されやって来るのだろう。



ゲート上部から下流を眺める。
オリフィスの導流壁上の手摺りが輝く。間違ってもあんな所行きたくないけど。



振り返ってダム湖側を観る。
ダム湖は月山湖。近くに月山ダムもあるので少しややこしい。
リップラップに青いラインが引かれている、サーチャージの水位を社会科見学の子供達に説明する為だろうか。
はるか向こうのレンガ色の建物が管理棟、駐車場もあの辺りです(汗。



学校の社会見学を積極的に受入れていると思わせる、キャラクターの造り物。
何処へ向かおうとしているのが、そんなユルさ加減がいい感じのキャラがダム敷地に点在する。

ハイキックを繰り出す直前のムエタイファイターだと思われるが革靴を履いているのが謎である。

目立つ所の2体はすぐ見つかるが、「あんな所にっ」的な場所にも立っていて、子供達がワーワー言うのが聞えて来そうで楽しい。
あなたはいくつ見つけられましたか??。



だれもが遊べる巨大ロックフィル。
寒河江ダム
★★★

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水ヶ静ダム

堤高34m
G/P 1990年 東北電力

2009.10.12見学

稲と堤体と朝日と。


今回、初めて東北を訪れたが、道すがらずっと気になっていたものがある。
季節は10月、東北のどの県でも稲刈りが終わり稲穂は、はさ掛けされている。

東北のはさ掛けは、見慣れた竹竿による掛け方ではなく、一本杭に器用に何束かの稲を重ねるもので、最初に見た時は蓑をまとった法師が並んで立っているようでギョッとした。
(東北の人が竹竿をつかうはさ掛けを見たら驚くことだろう、東北には竹林が無いのだろうか)

この面白く、ビジュアルにも優れる水田のアートと、ダムを掛け合わせて写真が撮れる風景を昨日から探していたのだが、この水ヶ静ダムでようやく1枚に収める事が出来た。



気温3℃。まだ10月と言うのに山形の朝は冷え込む。
朝日が堤体を輝かせ、コンクリートを温めはじめる。

東北遠征3日目はこの東北電力 水ヶ静ダムから始まった。



上流5キロの地点に新しく建設された寒河江ダムの逆調整池として造られたこのダムは、下流右岸の発電所で発電も行われる。

上流の寒河江ダムには同名のダムが沈んでおり、この水ヶ静ダムは2代目にあたる。
先代の水ヶ静ダムは戦前の発電を目的とした重力式コンクリートダムで、ダム水路式の発電所はちょうどこの現在の水ヶ静ダムの位置にあったそうだ。

右岸に発電所を併設し、メカニカルな表情の水ヶ静、堤高は30m台と決して高いダムではないが、なかなか精悍な面構えである。
発電所対岸の左岸には広くコンクリートが打たれる。一段低い窪みは放流で散った水を流す用途か。



右岸の下流面には土が盛られている為一見するとフィル複合ダムにも見えるが、土盛りのダム湖側にはちゃんとコンクリートの堤体がある。
実はこの水ヶ静ダムは堤頂長372mのとても長いダムなのだ。
残念ながら天端は立入禁止であった。

水ヶ静ダム
★★






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